からふる。

休学・東京留学した地方女子大生の本音

地方国立出身者が感じた~新社会人特有の壁について

東京の秋空の下、待ちがハロウィンでにぎわうなか、
もうすぐ入社して7ヶ月目に差し掛かろうとしている。

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入社してばりばり働くぞと意気込んでいたものの、自分はここ半年自分の成長が伸び悩んでいるように感じていた。

社会人になって一人暮らしもどうにかできるし、お金も自分で稼げるし、友達もいるし、そんなに悩むことがないと思っていたが、
意外と思ったよりもうまくいかないことや人間関係の壁にあたるものなのだなと。
同期も同じようなものに悩んでいて同世代と話しても解決しないことが多い。

この機会に、長期インターン時代にお世話になった5つ上の先輩と久しぶりに会う機会があったので、
その際に他の先輩からもらったいくつかのアドバイスをシェアしようと思う。
先輩に相談する機会のない人、学生と社会人のギャップで悩んでいる人には参考になるのでは。

 

そもそも私が誰なのかというと、
地方国立大学出身でメガベンチャーのWeb広告代理店で働く新卒7か月目の社会人(24)である。大学を休学して長期インターンをした経験などはこちらの記事から

大学5年間を振り返って - からふる。

長期インターンをしても人生は変わらない~失敗しない地方学生のための休学ガイドライン~ - からふる。

 

〇上司との関係について
■タイプが違う上司の意見に納得できない時は相手の人間性と価値観を理解する

「なんでそんな発言をしたんだろうって、その人が評価する価値観を知る。コミュニケーションがうまい人はコミュニケーションが必要な世界で育ってきたからこそ無意識にそれができる人を評価する。その人が評価するスキルって何なんだろうと考えてみるべきだし、その人の人間を理解するという行動も必要。コミュニケーションが足りてないのかもね。ご飯とかいって話してみたらいいよ。
どんな世界で生きてきて、どんな努力をしてきた人なんだろうとか。
この人が何を気にしていて、何を自分に期待しているのかが分かるようになれば、コミュニケーションが変わるよ。」
学生までに求められてきた力は論理的思考力とか記憶力だったけれど、
社会人になると職務的に必要なコミュニケーションや飲み込みの速さなどが求められる。学歴が高い人ほど、その鍛えられてきていないので悩むことが多いのかもしれない。上司と普通に人として仕事以外のコミュニケーションを増やしてみるのはいいのかもしれない。

 

■感情的な上司の頼り方-上司マネジメントについて

「すごく怒る人でもなんで怒るんだろうかって考えてみる。自分に期待してくれてたのにそれができていなかったのかとか。プレイベートで何かあったのかなとか。
けど怒られたり、フィードバックをもらえるのはすごくいいことで、今の自分の現在地はここかって分かるって貴重なこと。きついけど。
タイプが違う上司でも敵と捉えず、味方にする。同じ目標を達成したいし、
人って頼られたら嬉しいはず。女性的な人ほど特に、信頼されたらかわいがって助けてくれそうだけどね。全力でその人の信頼を取りに行ったらいいんじゃない?
ただ、全く考えてないのに聞いたらいらっとするだろうから、”3歩は考えたんですけど、10歩までどうやっていったらいいのか分かんなくてどうしたらいいですかね”ってコミュニケーションが取れるだけでだいぶ違う。イラっとするポイントは理解しつつ、気持ちいい報連相をする。どうやったら気持ちよく仕事ができるかを考える。
自分はどんなことをしたくて、相手はどんなレベルを求めているのか、相手の思っている理想の後輩像って何なのかとか。分からなければ、相手の言葉で分かるように聞いてみる。
相手の見えている世界を理解した上で、こちらの意図している通りに知恵をうまく借りる。上司マネジメントはまじで大事なスキルだよ。」

■相手を変えようとしない。先に自分を変える。

「相手は変わらない。自分を変えに行く方が早い、しんどいけど。

人ってうまくいかない時に環境のせい、相手のせい、お金のせいにしがちだけど、最終的に自分のコントロールできないところのせいにするとつらくなる。
人からの指摘もきついんだけど、”自分の現在地ってここなんだな"って一旦素直に受け入れて、あとは100点にしていったらいいだけ、むしろ伸びしろしかないと捉えると楽。
自分がレベル1だと受け入れて、レベル3のフィードバックに届くためにアウトプットを重ねていけばいつかはそのレベルになるじゃん?
相手が自分のレベルに合わせてくれるのを待つんじゃなくて、自分が相手のスタンスに合わせていくスキルの方がどんな人ともうまくやれる。
他責にすると自分の評価も失うから、”人のせいより自分のせい”だし、相手のスタンスにストレスをかけないような適切な対応を選択していくのはトレーニングが必要だけど立派なスキルだよ。」

〇社会人として

■社会人が身に付けるべきスキルについて

「分野はどれでもいい。営業でもマーケでもデザインでも身につくスキルの根幹は同じ。
自分を知る、そしてそれを正しく相手に伝える力は大事だと思う。

セルフマネジメントができていない社会人は本当に多い。資産運用についてとかキャリアについてとかのセルフマネジメントがうまい人もいれば、心とか精神とかについてはからきしという人が多い。NVCやマインドフルネス、『嫌われる勇気』とかは一度読んでみていいと思う。

あとは自分を伝える力でいうと自分がどんな価値観を重視していて、そのようなことにモチベーションが湧いて、どんなことが得意不得意なのかは伝えるべき。

どちらかというと、先に本とか古典でアカデミックに学ぶことが好きなタイプなので、上司のアドバイスも受けつつ、その先に一時情報となる資料などを読んでおいてた。あとは目的が気になるので、それを確認するようしていた。
タスクだけを下ろされるのはナンセンスで、なぜそれをやるべきなのか、どのようなアウトプットイメージなのか、その確認を自分から上司と取るとだいぶ違うよ。

あとは人間性を上げたらいいと思うんだよね。すべての仕事人間関係のストレスもみんな人間性を上げれば解決する気がする。信頼できない人と仕事したくないだろうし、みんな好きな人と仕事したいと思ってるし。
どうやったら目の前の人と気持ちよくコミュニケーション取れるのかを改めて考えてみたらいいと思う。」

 

■頼ることは迷惑なのか

「迷惑かどうかを決めるのって相手の問題じゃない?迷惑って決めてるの自分だよね。それは相手の責任なんだから一度聞いてみちゃったらいいと思う。だめだったらその時はその時。頼ることも立派なビジネススキルだよ。
後余談だけど、人って多分周りに迷惑ある程度かけた方が幸せだと思うんだよね。
何かで相手の役にたっている前提だけど。」

〇キャリアについて
■やりたいことに近づくには
(学びのタイプによるけど、人から学ぶタイプの場合)
「まず、やりたいことが決まっていない時、自分の今のキャリアと同じ環境だった先輩たちがどのようなことをしているのかを知る。OBと話してみて、そんな選択肢があるのかを知るのがいいと思う。

あと、何がやりたいのかが決まっている場合はそれをやっている人に話を徹底的に聞きにいくのがいいと思う。それから何か手伝えることないですかっていって一緒に仕事するとかいいと思う。2次情報じゃなく、1次情報取りに行くのは大事。
それでも自分の情熱が消えないなにかや、これだったら他の人に負けないってものを持っておくと、自信にもなるし、今後に繋がっていくからそれを20代でみつけられるといいね。」

■社会人1-2年目で新しいことを始めることについて

「新しいことに目を向けるよりも、社会人1~2年目って自分の成長にもっとコミットするべきなんじゃない?
自分が人に何かを提供するっていうよりは自分に投資するべきでは。
もっと面白いと思った人と話してみるとか、なりたいキャリアを描いているOBとかに話を聞きに行くとか。やりきらないと見えてこない世界もあるからね。大学4年生が大学1-2年生に何か伝えることはできたとしても、社会人1-2年目が何かを人に教えるイベントとかって考えられそうにない。自分の成長に繋がることにもっと時間を使う方が自分のためになると思う。」

〇将来独立したい人へのアドバイス
「学ぶことに終わりはないから一旦はその分野を極め切ってみるのがいいと思う。
そしたら横展開はできるから。何かの分やでプロとしてスキルをつけるのか、
何か×何かの掛け合わせて抜きんでた存在になると次に何かをやるときに役に立つ。
ただこれが、1000時間やっても向いていないと思ったら職種変わるなり、内部にないなら転職するなりやってみてもいいと思うけどね。」

※一日本業が8時間労働だとして1ヶ月20日営業日ある場合なら、6.25ヶ月間

副業的な感じでするなら1日1時間×30日×33.33ヶ月の計算


〇その他確かになと感じたアドバイス
「自分が信じている世界は、他の人の信じている世界とは大きく違うかもしれない。

そもそもこれまで生きてきた環境も違うし、正しいと思っている世界が違うけどそれが表面化していなくて、それぞれ言葉でも違うことを感じていたりする。
ある意味、人は人、自分は自分と割り切って、いろんな意見があるけど、
最終的には相手は尊重しつつ、自分の信じている世界を信じてそれぞれ幸せに感じるコミュニティや必要なお金が手に入る働き方で生きていけば問題ない。お金がすべてで稼ぎたいって人もいれば、変化の激しい世界は嫌いで自給自足でいいって人もいるしね。」

「今にモヤモヤしてるなら期限を決めてやるのも一つの手。人間だってそんなに意志も強くないし、あと2年やって目標まで行かなかったら次に行ってみるって。人生長いんだから最初の2年うまく行かなくても全体で成功してたらいいじゃん。」

 

最終的に、人には人のスタンスがある。大人はいろんな意見を言うけれど、人の意見も参考にしつつ、自分に合っている方法で、納得するものを選んだらいいと改めて思った。

学生時代とのギャップや不満は多くあるけど、
相手は基本的には変わらないし、入った会社の当たり前が新社会人には受け入れられないこともある。
いろんなコミュニティを経験している人ほどスタンスを変えない人や組織に苛立ちを感じ安いのかもしれない。
でも相手はその世界でしか生きていないのだから、相手の正しいと感じている世界も理解しながら、一緒に気持ちよく仕事ができる力をトレーニングしていきたいと思う。

 

最近読んだ本で、社会人になって学歴が高い優秀な人ほど成長が止まる理由について分かりやすく書いていた本も最近出ていたのでおすすめ。

なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法

なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法

 

 

そんな自分が今度東京で就活をしている就活生向けに、就活経験を話す機会をいただけることになった。意識の高い就活セミナーは嫌いなので、できるだけ等身大な自分の就活の時のリアルな話もできたらいいと思っている。
教育、ソーシャルビジネス、Web広告あたりでの就活談を聞きたい人がいたらぜひ。

job.xscore.co.jp

 

そんなこんなで、この哲学的な問いが好きな先輩の思考に3時間くらいつきあい、
変わらないな~と和む日曜日のお昼だった。"全部何かに繋がっている"

うまくいかない悔しさやモヤモヤが続いていたけど、
今の環境でプロのマーケターになるにはどうしたらいいのかもう少し頑張ってみようと思う。