上京ペンギンブログ

基本じっとできず、時に先陣を切って飛び込んでいくペンギン女子による上京ブログ。旅する人生、見てきた世界をご紹介。本と甘いものと初めましてが大好物。

休学して長期インターンをしても人生は変わらない~失敗しない休学×インターンのガイドライン~

今、学生のあいだで流行っている休学。
自分が休学して東京のITベンチャーで長期インターンに参加した経験から
「休学して長期インターンをして人生は変えよう」と歌っているとある人材会社のコピーについて考えてみる。

休学の昨今

大学での学びでは物足りず、就労経験として長期インターンに取り組んだり、
長期で海外に留学したりという学生が関東・関西を中心に増えつつある。
休学を薦める人も増えている。

東京新聞:新入生の君たちへ 寄り道のススメ:考える広場(TOKYO Web)


企業でもコスト削減のために自分の軸があり、すぐに活躍してくれそうな学生を採用したいという人事も増えていたり、
大学も休学費を下げたり、海外のギャップイヤーが注目されたりしていて今休学はただなんとなく大学生活を過ごしてはいけないという先輩たちの声もあいまってちょっとしたブームである。

www.nhk.or.jp


休学して学問以外で何かに力を入れたいと思っている学生は
行動力があって、自分の意志が強い人も多い。東京では結構主要な選択肢になっているようだ。
そんな人が魅力的に見え自分もやってみようかと思う人が多いのも事実だろう。
地方ではどうかというと、私も長期インターンのために休学して上京してきている人と10人以上出会った。または、大学の授業がない4年生から東京にしばらく住んで働く経験をするという人もいたし、そもそも就職する気がないという人もいた。

でも世間体的には、休学=アウトロー、就職に不利、同期より卒業が遅れて不安
といったイメージも根強く、
なかなか休学の選択をしない人も多いのも事実。この価値観が受け入れられないのはその経験をしていない大手や公務員勤めの40代後半以上のほとんどが地方で働いている人にある価値観のように感じる。


休学してまでインターンをして得られるものとは
私が思う休学のメリットは、何と言っても自分の好きなことに没頭できる時間をかなり長く確保できることにあると思う。
その時間を長期インターンに当てて得られるものは、留学やただのバイト漬けの生活と比較してまた違ったものが得られる。
考えられるものは次のもの。
自分の職業観・軸(就活前は経験がないのでなかなか得られない)
自分の得意なことで稼ぐ経験(選ぶインターンにもよる)
仕事における基本スタンス
圧倒的責任感
目的逆算思考・PDCAやできることを考える習慣
・プログラミングやマーケティングなど大手の新卒ではできない経営に必要な実践的なスキルと経験
などではないかと思う。

 

でもこの根底には
仕事に没頭できる環境(最低限の衣食住ができる、集中できる仕事環境がある)
・信頼できる人・チーム(教えてくれる経験者がいて、安心して挑戦できる)
が必須のように思う。
なぜなら慣れないインターン生活でセルフマネジメントができないうちは、
しっかり休養が取れないくらい働いてしまったり、食事の重要性が分かっていなかったりして体調を崩すこともある。
ストレス耐性のない人や一人で抱え込みがちな人は知らず知らずのうちにストレスが溜まって精神的に追い込まれてしまうような人も出ることもある。
自分をサポートしてくれる環境を整えることもインターンを無駄にしないためのリスク管理として必要である。

 

何のためにインターンをするのか
よくあるのは就活のためのネタ作りとか、最低限のビジネスマナー」を学ぶためと言った学生を見かける。
実際にそのために長期インターンに費やす価値はあるのだろうか?
実際、そのような経験は新卒でも得られるし、なんなら研修がしっかりしていない企業で働けばほとんど得られずに終わることすらある。企業の人事からしてもネタ作りのためにインターンをしていたと言う学生はよっぽど成果を出している人を除いて採用したいとは思わないと言う。それはそうだなと思う。


逆を言えば、自分自身がしっかりとリサーチして行動すれば
大幅に今までと環境を変えることは確実にできるだろう。
自分のこの能力を高めたいとかこの専門性をあげるということは
いつも通りやてしまっても絶対に身に付かない。教えてくれることが当たり前とは絶対に思わない方がいい。(特にベンチャーは教えられるだけの余裕がそんなにない)
自分を向上させ続けるためには今の自分の当たり前に満足せずに、「なぜ」を追求し続けることが必要。「思考停止するな」この言葉を上司に言われてハッとした。
わからない、できないことは妥協すればすぐにやめることができるけれど、今のこの状況を打開するには考えとにかく動くしたしか解決することはできない。特に自分しかできる人がいないという状況が自分の思考停止を防ぐ環境としては最適だったように思う。
ひたすら考え、行動し、改善し、なぜうまくいったのか、なぜできなかったのか、なぜ今この行動をしているのか、常に振り返って考え自分のものにしていくことが大切。


目的のないインターンは危険
インターンを考えている人は自分がこのインターンに参加する目的が言葉にできるだろうか。行動力のある人ほどこれはよく考えて置かないといけないと思う。
それは曖昧なままでもフットワークの軽い人なら簡単に参加するところまで行動にこぎつけることが容易だからである。


自分のやりたいことが分からないまま入るとどうなるのかというと、最悪の場合「時間と労働力の搾取」といわれるような低賃金で企業の言われるがままに働いてしまうこともある。真面目な人ほど入ったからにはやめられないと言ってお金に困るまで働き続けることもある。
「やりたいことが分からないのでなんでもやります」という学生を労働力としている企業もいることも自分の身を守るために心得ておくべき。

(東京ではインターンが増えてきてアルバイト感覚で学生も取り組んでいることもあるが、無償で働かせる企業も多い。東京の学生はこれに1〜2年生くらいで参加して、3年生以降で有給の難関インターンに参加しているのが普通のようだ。)

自分の貴重な大学生活を休学してまで働いていくのだから
何のためにインターンをするのかを明確にしたうえで取り組むべきである。
自分の立ち位置を都度確認していなければ、自分のわずかな学生生活を棒に振ることになるかもしれない。
自分の成し遂げたいこと・得たいことが適う環境はどこか、それをするためには何が必要なのか事前に徹底的に考えることが大切であると思う。

振り返りと日々の気づきを大切に
インターンでの目的が決まったらそれに対して自分がどのくらい進んでいるか確認することができる。しかし、実際インターンを始めて見ると意外と忙しくて気づいたらもう数ヶ月経ったけど何か身に付いたのだろうかと疑問に思う人もいる。なぜだろうか。


その学生の多くに共通しているのは、日頃の振り返り自己の内省が少ないということだと思う。自分がどのくらい成長したのかなど定期的に振り返らないと成長や学びに繋がる気づきが深まらない。

自分地震で気づくのが難しい人は人に話すことが有効だ。言葉にすることで気づける

ことや他人にフィードバックしてもらうことで気づけることが限りなく多いからだ。
しかしながら休学してインターンに取り組む人の多くは初めての土地に来てコミュニティがない場合が多い。ほとんどの人が孤独から始まる。
企業でメンターがついてくれたり、チームメンバーと話す機会や同世代が一緒に住んでいるとかだと良いが、
ベンチャーなどでは基本的に教育するのに教育コストがかけられないためなかなか相談できないまま自分のままで抱えてしまったり、振り返りの時間を意識的に取らないと自分では気づけないまま時間が経ってしまう。経験者がおらず教えられないとか放置されるような企業も多い。
こんな環境では自分から調べたり、人に相談できない人にはかなりきつい。(今までの義務教育で先生の一方的発信で過ごしてきた世代には酷な話である)インターンの悩みの中でこの悩みは一番最初によくきく気がする。

しかし、「教えてくれないから」は社会人にとって基本的に言い訳である。
企業では忙しく人も足りていないため、自分で学んでいくものという考え方が普通。
分からなかったのならなぜ効かないのかと言われる。丁寧には教えてはくれないもの。「教えてくれないから」は自分の仕事のできなさを見せるだけ、自分の分からないことは調べる・聞くが当たり前と心得よう。

 

インターンの入れ替わりが激しい企業はブラック企業
今まで述べてきたことをまとめると、インターンを探す際に気をつけるべきなのは自分が興味のあることをやっているのかや自分の必要な教育環境があるのか、最低限の衣食住を確保できるかである。それ以外に気をつけることはあるのだろうか?


一番よくインターン生をやっている人に不満を聞くのは、ベンチャー企業ででよくあるインターンの入れ替わりが激しいことであろう。
バイトでも経験した人がいるかもしれないけれど、仕事は日々増えるのに人員が減っていくとどうなるか、当然一人当たりの仕事は増え、辞める人の仕事を引き継ぐというタスクとその人の仕事が自分の仕事に上増しされることになる。なぜそんなことが起こるのかと思うのだが、教える人がどうこうではなくこれは選んだ側のインターン生が自分の求めているものをしっかり分かっていなくて起こるミスマッチに他ならない。新卒が3年以内で辞める理由となんら変わりないと思う。企業はいいことしか言わない、学生も自分はこれがやりたいですというけれど実際にそれに合っている仕事がなかったり、環境が会わずに辞めることで中に残っている人に迷惑がかかるのでやめていくことがフォーカスされるのである。そのような企業には初めてインターンをする人はよっぽど石が強くない限りオススメしない。

インターンの離職が激しい企業は成功していない原因がマネジメントなのか、プロダクトが良くないのか、何かしら問題があるはずだが、そのような企業では採用が悪いか、学生が悪いかのどちらかが根本の原因であると自分は思うその学生をモチベーションつける力が企業にない場合、軽い気持ちで応募してきている学生を見抜けないと辞める人が多く出る原因になる。また、学生自身も明確に自分のやりたいことが分かっている人の方が少ないので、やっていくうちに自分のやりたいことでなかったと思う人はやめていく。
企業の採用力は自分ではコントロールできないが、実際に働いているインターン生の優秀さだけに目を輝かせるのではなく、その人が続けられている理由ややめていった人の退職理由なんかを聞いておくと自分に合ったインターンを見分けられると思う。

それと自分のモチベーションの源泉を知っておくこともインターンを継続してパフォーマンスを発揮するのに大事なのではないかと思う。
教える環境がないとか、社内の雰囲気が悪いとか、トップダウン過ぎるとか、低賃金で働いているとかは言い訳で。自分がやりたいことが明確であればどれだけ忙しくてもやりたいことをやらせてもらえている限り文句は出てこないのだ。自分の問題として考え、じゃあどうしたらいだろうと考えるので人に文句を言っている暇なんかない。文句を言っているのは大抵自分の頭で考えずに言われていることをやっている人や時間があって暇な人でもあるのだ。自分の中の当たり前を変えていく姿勢を身につけていこう。

初めての環境の中で成果を上げるには自分自身の強い目的意識と日々の気づきがなければ難しい。よりよい改善ができず、努力しているのに成果に結びつかないからである。
まずは自分のやりたいことや目的を明確にしてインターンに臨むのがいいだろう。
分からない場合はもっとリサーチするか自分の中で明確にすることを目的にしてインターンをしてもいいだろう。その場合は明確にするためにひたすら思考と行動を繰り返すこと。やりたいことを明確にするのに多くの時間を割いてはいけない。自分の学生生活だけでなく人生はそもそもそんなに長くないのだから。

合わなかった場合、就活の計画を立て直す必要も
仮に長期間関わってきたインターン先が合わなかったと決断し内定をもらわなかった場合、自分の長い時間を投資したにも関わらず、内定も取れず、就職活動をリスケ・再スタートしなければならない場合もある。
そのようなことにならないために最低限自分の中でインターンが合うかどうか、確認することを明確した上で臨んだほうがいい。(これは管理人が一番失敗したこと)
自分のやりたいことであるか、自分が生活するのに十分な収入が得られるか、信頼できる組織か、社内で実績をあげていて成功の仕方を知っている人がいるか、仕組みが構築されているか。自分の求めてるものを明確にしておこう。求めているものが分からないと言うのは選択肢を知らないだけなのでひたすら調べることである。

限りある休学期間を有意義にするためにも自分の振り返りの指針となるような目標設定と振り返りの時間(社外やコミュニティでメンターとなるような人をみつけておくとか)をもつことをお勧めする。

 

結局休学して長期インターンで人生は変わるか
ここまで読んでもらって感じたと思うが、長期インターンをしても人生は正直変わらない。人生は変わらないが環境と自分が仕事やキャリアに対するスタンスは大幅に変わると言っていい。
長期インターンは今までかなりのマイノリティで就職活動にも有利と言われてきた。
でも今は目的意識も乏しいままになんとなく休学をして、インターンをやってみたという学生も少なくはない。ただ留年をしてしまった人よりはいいかもしれないけれど、
はっきり言う。休学してインターンをしたからと言って人生はそう簡単には変わらない。

確かに休学すれば時間的な余裕は生まれるが、自分の目的意識をはっきりさせて行動しない限り何も学ぶことはできない。時間の無駄である。

 

では、どうすれば人生を変えるようなインターン生活を送ることができるのだろうか。


有意義な長期インターン生活を送るには
自分を変えたければ、休学も関係なく、必要なのは圧倒的目的意識と自分を変えたいという強い動機づけである。
なぜ自分は変わる必要があるのか、どう成長する必要があるのか、何をしたら幸せなのか。
自己分析と今やっていることに強い意味づけができた人は、自分の歩んできた道を正解にすることができる。
できていない人は、まだもっといい選択肢や人生があるはず、と思い、夢物語で終わってしまう。そんなアメリカンドリームのようなことはそう簡単にはいかないものだ。
そこには泥臭い努力と覚悟がいる。
今の自分をありのままに捉える。自分の行きたいゴール地点を決める。地に足付けて夢中で努力する。ただそれだけだ。
自分の人生に責任を持つマインドセットができればいろんなものがよい方向に回り出す。

自信がないときはたいてい言い分けである。自信はできることが増えてきたら自然と出るのでまずは行動してみること。そして自信を付けるために必要なのは自分との約束を守ること、行動することである。つまり、自分で決め、とにかく行動に移すことから始まる。これを達成していくときに必要なのが選択と集中である。
全てのことをこなすことはできないし、成果を出すには大きな努力が必要なのだと心得るべきである。ひとつ没頭してみて自分の生産性を向上させよう。



自分への自戒も込めて、長期インターンを考えている学生にぜひ一度、自分の計画と目的を考えて欲しいと思う。

これを読んだ人の中には、就活を失敗したら人生終わりだと思う人もいるかもしれないが、残念ながら就活を失敗しても人生は終わらない。そのまま人生は続いていく。

じゃあどうしたらいいかと言うと、ありのままの自分を受け入れ生きていくしかないのだ。その人生を何かのために費やすのか、自分のやりたいことなのかしなければいけないことのために費やすのかはその人次第。結局、up you youである。


これから長期インターンが主流になっていくと思うけれど、どの学生も後悔なく長期インターン生活を楽しんで欲しいと願う。