からふる。

休学・東京留学した地方女子大生の本音

大学5年間を振り返って

 

ちょうど一年前、大学4年生で一通り就職活動を終え、
これから半年で大学生活が終わるというタイミングで大学を休学した。
私の大学生活は4つの教員免許を取得しながらもやってみたいことにとにかく手を出していて、
就活をする時になって初めて自分は何をしたいのだろうと考え、
結局半年間だけの就職活動では答えが分からなかった。
それから私は東京に趣き、ITベンチャーインターンに飛び込む。
こんな自分の激動の大学生活を改めて振り返ってみようと思う。

入学前

大学を迎える前に自分には三つの試練があった。
一つは学生の間没頭していた陸上の部活を引退してからの燃え尽き症候群
二つ目は誤診で虫垂炎(盲腸)をこじらせ、大腸がお腹の中で破裂し、緊急手術をして迎えた過去最低点をマークしたセンター試験
(悪化した原因は医者の誤診と自分の我慢強さでなかなか病院に行かなかったからだが)
三つ目は親からの自分の将来への期待だった。

もともと体を動かすことが好きで陸上人生だった自分は
憧れだったインストラクターや理学療法師を諦め教員という道を目指すことに。
しかも最もやりたかった保健体育ではなく変えが効く英語という科目での挑戦だった。
ただ、手術で命の終わりを自身が体験したことで「生きなければ」、「後悔しないように生きたい」という思いはかなり強くなった。
それでも将来への不安と経済面から自分の興味のあった道への挑戦ではなく教員という道が"保証"されている地方の国立大学への入学を決める。

1年目(2013年4月〜2014年3月)

大学は同期が九州でトップの大学に続々と入学していたことに焦りを感じ、授業もアルバイトもサークルも教育ボランティアもとにかく色々やってみた。
1ヶ月ほど経つと英語科の同期のモチベーションとの差に悩み、勉強もつまらなく感じていたことから後悔のどん底。毎日なんのために大学に来たのかと悲しみの涙が込み上げていた。その後、親とのバトルを経て、車校を終えた10月から仮面浪人をするため
ここから本格的にセンター試験の勉強も開始。
ちょうど大学の図書館が工事だったため市内の自転車で20分くらいの市立図書館に通って心が孤独な毎日だった。
大学では小学校系や体育系のメンバーと同じ授業を選択していたため他学科と遊ぶことが多くなり、得意なことをするうち自分を取り戻していく。
進路について親と再度激突。モチベーションが低下し、こそこそ受験したもののふがいない結果。山口に残って挽回することを決める。

2年目(2014年4月〜2015年3月)

そこからの自分は積極的に行動することが多くなり、
英語科にいるのになかなか英語力ができない劣等感から、経済学部の教授の主催する講座を受講したり、体育の授業を受講していた。(その頃は口では大学の授業の批判ばかりしていた。)フィリピン留学を知り、留学を決意する。

フィリピン留学を決めた理由は3つあって、
1つ目は留学費が欧米や欧州に比べて断然やすいこと
2つ目は1on1の授業が多く、スパルタ校とも言われており費用対効果が高いこと
3つ目は単純に東南アジアはいつか行ってみたかったからである。

TOIECの点数というよりコミュニケーションとしての英語を身につけるためと挑戦していく精神を身につける自分にとっての挑戦の留学だった。

旅館のアルバイトを朝晩とにかく入って資金を集めた上で親にプレゼン。
その覚悟で親も安心したのか留学を許してくれ、
8月中旬から9月中旬の1ヶ月フィリピンのバギオに留学してきた。
経済学部ばかりの山大生30人と韓国人のルームメイトとの刺激的な1ヶ月を過ごし、
劇的に度胸や積極性がついた。
ここから海外の楽しさや外の世界への興味が沸き起こり、行動力が爆発していく。
友人と中国地方の僻地まで電車旅をしたり、
カンボジアの子どもたちに運動会を届ける教育支援プロジェクトへの参加、
旅館のアルバイトの他にブライダルの派遣への登録してバイトに明け暮れ、
授業も上限を外して34単位取り、とにかく時間の有る限り活動していた。

3年目(2015年4月〜2016年3月)

初めてTABIPPOの主催する旅大学に参加し旅への興味がグッと強まる。
(この頃には自信も取り戻し、教育学部の中でもかなり交友関係が広い方で
経済学部の観光系の友達が多かった。)
留学生支援室での留学手続きや留学生支援のアルバイトも始め、
自分にとって初めての教育実習が小学校で行われた。
(自転車で行けてホワイトと聞いていた小学校への実習を戦略的に獲得し、初めての実習はかなり楽しかった。)
小学生と全力で遊び、再び教育や体を動かすことへの興味が蘇る。
進路をぼんやり考えていた頃で、一度一般企業もみてみようという思いから夏休みはインターンに行くと決めていた。
インターンと留学時の友人に会う目的で東京・名古屋・京都間を夜行バスで格安旅。
秋には山口で参加した学生版夢アワードのプチイベントで出会った福岡の起業家の影響で山口の学生で学生団体(企業インターン支部的なもの)を立ち上げることに。
授業と全6回のイベントの企画や福岡で行われる学生イベントへの参加に明け暮れる。
一方で友人の陸上サークルの立ち上げに関わり、没頭する。
1月に行われたキャリアイベント夢トークで出会った学生たちの影響で
東京での就職活動を決意し、3月から動き始める。
Oneness Asia Leaders Summitという日本人学生と留学生が各分野の日本のリーダーたちとディスカッションするサミットに参加したことも大きかった。
学生時代で最も密度の濃い半年を過ごす。

4年目前半(2016年4月〜2016年9月)

就活を始めるも見ていたのは専門科目と近い教育・人材業界のみ。
企業分析も曖昧なままに、自己PRもままならなかった自分は6月まで一社も内定をもらえずどん底に。一瞬引きこもる。
一方で大学のCOC+事業部(地元企業への就職を支援するため企業とのプロジェクトや採用支援を行なっている大学の機関)の方と話す機会が多くなった頃で、
大学でベンチャーを立ち上げないかという話をもらう。
女性起業家の講座や地域の活性化の会談に学生ながら参加させてもらう。
自分のアイデアからすぐに様々な社会人に繋いでくれるので爽快だったが、
一方であまりイケてる人ではなかったし、うまく言いくるめられて自分のやりたい方向性とだんだんずれて不安になっていく。
社会について何も知らないことが不安を助長する。
ちょうどその頃山口にカタリバやエンカレッジが入ってくるので手伝って欲しいと声をかけられどっちつかずになり悩む。
この時からまた自分がイベントをしたいという思いが芽生え始め、
8月に合宿をすることを決意し動き始める。
その頃、細々と再開していた就職活動が実を結び、7月にご縁で日本人が経営するタイの人材会社から現地採用の内定をもらい、その終わりには大手損害保険会社の内定をもらい就活を終える。
合宿は学生2人でほとんど運営し、初めてでドタバタすることばかりだったが参加者からの反響もよく無事終了する。
その影響で前々から行きたかったタイへのバックパックを急遽決め、2週間ほどタイに滞在し、ダイビングライセンスを取得してから放浪の旅。
タイの旅では自分の人生にもっとわがままでいいんじゃない?という旅人が多かった。
一方でまだまだ親の顔をうかがってしまう自分の弱さにも気づいた。
自分の人生に責任を持てるようになりたいと思い、
将来を考えるチャレンジとして親に大反対されながら大学を休学。
ITベンチャーでのインターンに飛び込む。
親や友達など自分を全く知らないどこかに行きたかった。そして弱い自分を変えたかった。

4年目後半(2016年10月〜2017年3月)

親には建前として最近はインターンという経験を買った方が良い企業に就職できると言っていた。
本音としては、ベンチャーとかITといった世の中を変えて行く生き生きした人たちへの強烈な憧れがあって、そんな人たちの中でなら弱かった自分のマインドを変えれると思っていた。親の近くだと心まで縛られてしまうので、もっと自由でありたかった。
何もかも初めての経験で一人で全部させられたのでもがきながらも日々孤独と自分への劣等感と少ない収入の中戦っていた。
ビジネスとは?、マーケティングや経営とは?、なぜ?課題は?・・・
といったビジネスの「いろは」と最先端の領域 「シェアリングエコノミー」の渦中で、
「自然に関わる仕事」を「好きなことで生きている人たち」に触れ合いながらできたことは楽しかったが、その時は成果が出ないことばかりに目が向いて辛かった。
周りの人の圧倒的な個性への劣等感と自分を犠牲にすることが増えた。(自分は幸せになっていないという価値観に縛られていた)
それから上司の勧めで本を徹底的に読むようになり、
ある社員さんの言葉で自己肯定感の低さや他責に気づく。
変わるために無我夢中だったその頃、自分の限界や意味づけする力がかなり引き上げられた。(自分に余裕がなかったので恋愛沙汰はほとんど発展することがなかった。笑)
一方で100人の社会人に会うマイプロジェクトとしてMatcherを使って社会人30人、
知り合いの紹介で20人、イベントや就活の選考で50人ほどの社会人と会う。
何がイケてる自己PRで何を社会人が求めているかが分かった。
オリジナリティのあるエピソードとビジネス用語や基本的なマナー(社会人との共通言語のようなもの)、相手に合わせて聞く力は社会で生きていくために必須事項だと感じた。
その中で自分が相手に与える印象も分かり、
意図的に声を張ったり、克服系のエピソードを多めに語ったりして自分ならではの就活ノウハウを確立していった。失敗することの方が圧倒的に多い初めての経験だった。

5目前半(2017年4月〜2017年9月)

休学期間も終わりに近づく。

満を持して2月から行った就活。思ったよりも苦戦しながら
移り住んだシェアハウスで社会人に日々ブラッシュアップしてもらう生活を送る。
リスティング広告を回したりデザインしたりするインターンを行うもモチベーションは低め。(おそらくデジタルマーケティングのスキルを極めることがゴールになっていたからだ。)
自分のモチベーションはそこではなかった。どちらかと言えば人との繋がりや人のためになることに頑張れるタイプだったので、自分の本当に好きなことではなかったのかもしれない。成果もそんなに出ている訳ではなかったからかも。
最終的にデジタルマーケ系で3社内定を獲得し、
迷いながらも社会人の方に相談しながら、今のところ自分のキャリアにとって期待があり、一番自分の素な部分を認めてくれた一社に絞る。
この中で限られた期間で選択肢を検討し、一旦決めることの大切さ修正してくことの重要性を学んだ。何度でもやり直せるのだ。


その後、残りの東京生活何かできないかと参加したイベントで(運命の)出会いがあり、
小学生のサマースクールに興味からそこの運営会社の人に頼んで
次の日には面談させてもらい社宅を借りながらインターンをすることが決定した。
経済格差による教育格差の打破ができるビジネスモデルに感激し、入社まで考えたほどである。マーケティングというよりは現場を多く経験していったり、
六本木という日本でも指折りの高所得者の子どもや有名私立の学生を目の当たりにし、
ちょうど読んでいたファイナンスや投資の本の影響もあって教育経済学への興味が湧く。
また、自分は小さい頃から好きな体を動かしたり、絵を描いたりすることが好きで、子供と遊ぶうち好きなことをすることが自分を取り戻すということを実感した。自分にとって新しい挑戦や人との関わりであることがエネルギーになるということが明確になったので、今を楽しめる選択を意識的にできるようになった。できないことができるようになるプロセスが楽しいし、今知らないことを知っていくことの喜びを認識できた。
その会社では度胸があるところと適応力から来る安定感をかなり評価された。
しかしながらベンチャーであったので今の自分の力でできることでは必要とされなかった。デジタルマーケはその会社を助けられると感じたことも今の会社を決断する一因にもなった。
その夏、友人と作った教育とエンターテイメントを行うチームで訪れた軽井沢では障害を持った子供達にとって芸術が大きな効果を与える可能性を肌で感じ、生涯教育への関心や心の豊かさへの興味が湧く。(多分今でいう学習学やウエルネスと行った分野だ)
このあたりからデンマークのフォレスホイスコーレという教育機関や大人の教育といったことに興味が湧いた。しかし、日本では民間企業内の教育でしか大人を再び教育する機会はないことに気づく。
こんな感じで自分の最後の夏休みは東京で幕を閉じた。
ちょっとの後悔は時間とお金があるうちにヨーロッパに行くつもりだった夏休みを東京で働くことに費やしすぎたことだ。

現在

北九州の実家に帰ってきて日々を振り返っていて思ったのは、
自分の大学生活は高校時代に頑張りきれなかった分を取り戻すように
全力で走り抜けていたのかもしれない。あとはたくさんの選択肢を知るために。
そして自分を知り、許し、さらに好きになっていくために。
今では自分の中での不満も満たされて、幸せだと思う瞬間も増えてきた。
これからもっと人に与えていけることを増やしていけたらと思うが、
それは自分が自分のために挑戦し続けているうちは両立が難しいことなのも実感した。


教育に興味を持ったのも環境への他責の念が強かったのもあるし、
自己肯定感の弱さから自分のやりたいことよりも人の求めるものを優先していたところがあったかもしれない。
今となっては何をやりたいのかはなんとなく出てきたけれどまだまだ言語化できていないし、それが自分の幸せとリンクしていさえすればまた変わってもいいと思っている。
夢を持たなければいけないということ自体が日本の教育や一括採用がもたらした脅迫観念なのだろう。

主催していた学生イベントが山口では響かなくて悩んだこともあったが、
生き生きとしている人がいる割合は山口も東京も変わらない気がする。
地方には変わらないとう呪いのようなものがかかっているのかもしれないがそういうのが当たり前の"環境"だったからといえばそうかもしれない。
(アメリカでも今働いているのが幸せだと答えるのは全体の20%しかいないらしい。)
でもまあ、母数が多い都会では出会いやすいだけで、東京だからすごいことなど本当に限られているのだと思った。


自分は残りの大学生活では入学当初頑張った自分のために
4つの教員免許の取得に必要な残り3つの授業と、まるまる残っている卒論に取り組む。
英語教育に興味がない今何をテーマにするか迷うところではあるが、
せっかくもらった内定を無駄にしないようにしっかりと責任を果たして行こうと思う。

※留学経験がキャリアに与える影響とキャリア形成に有効な留学計画についての研究をすることにした10/06

最後に

今では4つの教員免許の取得も大手の内定を蹴って休学したことも、
住む家がない状態で上京し、たくさんの会社で社会経験を積んだことも、
全て今の自分を作る糧となっている。
一番頑張ったことは何か聞かれたら全部と言いたいところでは
あるがそのどれもに自分らしさがあるような感覚があり、無駄だと思ったことはない。
就活の時は伝えたい自分の印象や相手が共感しやすいエピソードにすればいいのだ。
「自分の得意なことで人に貢献が最大の幸福である」、しかし「自分の大切なものを大切にする」生き方が本当の幸せになるのかなと思う。

教育は自立の支援であり、人を幸せにするが全てではない。それが自分が大学に通ってでた「教育とは何か」の答えだった。

育てられた親からもらった考えは"自分の当たり前"になりがちで変えにくいが、多くの人との出会いで自分をなりたい自分に変化させていくことはできる。
「自ら環境を作り出し、自らを変える」ことが理想の自分になるのに大切なのだろう。(リクルートのこのバリューは本質であると思う。)
この大学5年間は専門性を身につけることはあまりできなかったが、多くの経験を積み、自分の人間性を磨き、生涯自分を支える心の剣となってくれそうだ。

習ってきたスポーツ科学や体育の知識は健康的な日々を送るために欠かせないだろうし、浴びるように触れてきた英語は世界に出ていく情報を得たり、発信するときに間違いなくこれからを生き抜く力になる。異文化理解というこれからに必要な視点も他者理解をする上で非常に役立った。

教育というものを学んだのは、学習者として自分をどう高めるかや人の可能性をいかに引き出すかというファシリテーターとしての力を養えた。長期インターンでビジネスを学んだ経験は社会の仕組みを理解し、世の中の動き方や壁を越えて人を繋ぐプロデュース力を高めてくれた。
まだ専門性は決まっていないが、100年人生と言われる中ではこれぐらい分野を広げておいてよかった。これからじっくり決めていこうと思う。

辛くなった時はまたこの記事を読み返してみると頑張れそうな気がする。

 

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さてさて残りの半年何をしようかな。

十五夜の見える羽田から山口に帰る朝の便を待つ空港のカフェスペースにて。

人生を変えた出会い~7冊の本

 

読書の秋。

ということで今日は本について何か書いてみようと思う。

 

人生を変えるほどの出会い

この上京生活で人生を変えるほどの出会いがいくつもあった。
私は東京に来てからと言うものの
就活アプリ、イベント、友達からの紹介、インターンのコミュニティなど本当に多くの人に会いまくっていた。

 


そんな出会いの中で特に自分にとって大きな影響を与えたのは、

とある社長の言葉が本当に良くて...

 

 

 

とかでななく。

 

人から受けた言葉でも心に残っているものは数え切れないのだけれど、

人生を変えるほど自分に衝撃を与える気づきを与えたのは

先人たちの教えの詰まったの中にある様々な人生の教訓だった。

 

 

抜群に優秀な人生の先輩たちは本当に良い本を知っている

 

何人ものビジネスマンと会ってきたけれど、会う人会う人の情報源を聞いて言った時に


その中でも群を抜いて光っていた人たちに共通していたのは、


「ずっと学び続けている」、そしてその多くの人が「本を読む時間を持っている」ということだ。

 

しかも、優秀な人ほど本当に良い本を知っていることに驚いた。

 
本は世の中に溢れているが、実際良い本はその3%ほどしかないと言われている。


その本に出会うために地道に一人で本を読んでいはあっという間に人生が終わってしまいそうである...。


人類が一度経験したことはもうだいたいあらゆる情報が出ているし、

先人たちが経験してきた人生の結晶のうち、

特に自分の人生に役立つ分野の質の良い本を読むのが

複数人の経験の集約となり、最も学ぶことができるのではないだろうか。

 

そう考え、今日は自分と似たような経験をした人に刺さるであろう本について

その自分の感じていたことと得られたものと言う視点から紹介していきたいと思う。


そもそも良い本とは
これは持論だが、そのような本に効率的に出会うのに最も良い方法は、
その道の勉強をするのに最適な本や今の自分の悩みに合った本を
優秀な人におすすめしてもらうことである。

最近ネットに出ているものは企業のマーケティングで書かれた記事も多いし、
検索数が多いからといって良い情報でないものが多い。

特に自分と似ている人、自分の必要としている経験をすで成功してきた人たちに
常におすすめの本を聞いてき他ので
特に自分の心に響いた数冊を紹介したいと思う。

 

人生を変えたおすすめの本一覧

 

さあ、才能に目覚めよう

自分が弱みだと思っていたことも強みに。
自分の特徴と付き合いリーダーシップを発揮する方法が書かれた一冊。


これは就職活動の初期に自己PRとかを考えたりするときに学生の就職支援で定評のある起業家の方から紹介された本である。付録のCDには企業がお金を払ってまで使われる"強み診断"ストレングスファインダーを受けられるコードが入っていて、自分の考え方に当てはある項目にチェックを入れていくと30分ほどで自分の強い価値観上位5つが出てくる。

その本はその資質を生かして「リーダーシップを発揮するアイデア」と、

その資質を持ったタイプの「メンバーを巻き込むチームワークを発揮するためのノウハウ」が書かれている。
就活だけでなく、自分のチームでの立ち位置を考え直したり、

自分にあったリーダーシップのとり方をわかりやすく示してくれる一冊だ。

この本は自己肯定感の低い日本人には合っていると感じる。

特に最上志向(今あるものを最大限に生かしたい、何かを極めたい欲求が強い)と呼ばれる資質を持った人のためにあるような本だと感じた。詳しくはこの本で。
今力を発揮できていない人は自分の強みの生かし方が分かっていないだけかも?

 

 

7つの習慣

ビジネスマンでもその他の人格者も実践している習慣7選。
とある会社の人事さんからおすすめされた本。その会社が教科書のようにこの本を社員の育成に使っていた。
現代社会にマッチしているとされるアドラー心理学を用いて、ビジネスマンとして成功する人たちの多くが持っている習慣を解説し、それを習慣化させるまでのステップが書かれている。

「 思考を変えれば、言葉が変わる。言葉が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、性格が変わる。 性格が変われば、運命が変わる。」
と言う言葉からも分かるように理解すれば行動は変わるがそれを習慣化するのは本当に難しい。

ちなみに習慣化にかかる時間は

○行動習慣:21日(約3週間〜1ヶ月)
読書、日記、整理整頓、勉強、家計簿など

○身体習慣:3ヶ月
ダイエット、運動、早起き、禁煙、筋トレなど

○思考習慣:6ヶ月
プラス思考、論理的思考など

人間は環境の奴隷である」 自分を変えたければ、「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を変えること。 最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだとも言われるから納得である。

良い行動を習慣化させるため、成功者の習慣を思考から知り、ライフスタイルを真似ていく意味を感じた一冊だった。

 

自分の小さな「箱」から出脱出する方法

社会には2種類のタイプの人がいる。起こったことを「自分ごとと捉える人」と他人のせいだとして「他責にする人」である。

ビジネスの世界に出ると「他責」にする人は成功しないと言うけど、多くの人がうまく行かないことを周りの人や環境のせいにしてはいないだろうか。
この本は他責にしがちな現代人がその状況を気づくのに最適な一冊。
そのストーリーには、他責にしている上司が起こす問題をあるコンサルタントによって克服されていく過程が描かれており、自分に当てはめて考えやすい。
知らず知らずのうちに自分もしているからこそ、やってる本人は気づかないもの。
自分を客観的に認識するのに寓話が用いられるのと同じで自分に当てはめて認識することができた。
うまくいかない時に、他人をせめてしまいがちだった自分にインターン先の社員さんがおすすめしてくれた本。

気づけて本当によかった。自分と向き合うのは辛いけどちょっと勇気を持って読んで見ては?人を責めがちな自分を変えたい人に。

 

 

貧乏父さんと金持ち父さん ウォーレン・バフェット

 自分の中のお金の当たり前を覆し、お金が働く概念を知る一冊

本当はやりたいことがあるのにお金にならないからとか

親が反対するからとか言って諦めてしまった人やもっと自由になりたい人にぜひ読んで欲しい。

 

お金とは、時間とは、幸せとは。

お金の本質について世界的投資家ウォーレンヴァフェットが贈る最高の一冊。

ネットワークビジネスをする人も勧めてきたりするので、「本当の自由はお金を得ること」ということだけに話が終始する人や人間性が怪しいと感じた人は気をつけたほうがいい。

 

ずっとやりたかったことをやりなさい キャメロン

創造性(クリエイティビティ)と聞いたら芸術家や作家などにしか関係ない話だと思うかもしれないが、この本によると全ての人に創造性(creativity)は備わっているという。
「The Artist's Way」という洋書を翻訳されて書かれたこの本は、現代の仕事に忙殺されている人たちが自分の本当にしたいことに気づき、自分自身をのびのびと生かすためにはどうしていけばいいかいくつかのライフハックと一緒に述べられている読み応えのある一冊だ。

特に東京などの都会で仕事の多さに自分を失いがちな人には読んで欲しい。

アーティストもビジネスマンも今の自分の可能性を抑えられていると思う人に響く読み応えのある一冊。
※最上志向の資質を持っている人のためにある本でもあると思う。

 

⑥茶色のシマウマ、世界を変える 

当時名もないベンチャー企業で活躍し、ユネスコという国際機関で働いた後に、日本に全寮制のグローバル高校を立てると奔走し、たった一人から軽井沢に世界中から学びたい高校生が集まる学校を立てた日本人女性をご存知だろうか。
彼女の生き様は、今からの社会に本当に必要な教育とは、新しいことを成功させるのに大事なのは経験ではなく熱意や覚悟、もっとそれ以上のものがあると示してくれた一冊。

今の教育に違和感がある、教育を変えたいと思っている人には読んでほしい。

 

⑦覚悟の磨き方

吉田松陰の言葉を集めた一冊。今の私たちにもわかるように現代訳で分かりやすく記してある。
吉田松陰が教えた松下村塾では塾生100人、開講していたのはたった2年間ほどだったという。そんな中から坂本龍馬という

松陰の考え方が現代のリーダーシップやビジネスパーソンにも通じることがうかがえる。

 

 

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私にとって読書とは

この本たちはこの一年で自分が空いた時間に読んで本当に自分の物事の捉え方が変わり、生きやすくなったと実感したものである。

時間のあるときに随時更新していこうと思う。
この一つだけを読んで人生が完全に変わったとは思わないけれど、
一つ読むたびに心のリハビリのような感じで考え方が修正されて、
どんどん自分の今まで考えていたことが自分を苦しめていたり、

囚われている思考があることに気づいていった。
そして考え方は無数にあり、正解は人によって違うことも分かった。

自分を作ってきたものは一つだけではないし、尊敬する人や影響する人は何人いてもいい。そう気づかせてくれたのは人との出会いやそれを自分の中で消化させてくれる本達との出会いなのかもしれない。

ホリエモンの多動力とか言われるけどそんなのはホリエモンの強みであって全ての人に当てはまる訳であはないし、多動力以外にも一つを突き詰める強みもあるし、思考を深め戦略を立てる人も人と人を繋いでまとめて行く役割の人も必要だ。
自分に合った役割を見つければ「誰か」になる必要はない。

 私は焦ったり、不安でどうしたらいいか分からなくなった時はひとまず気になった本を手にとるようにしている。

 

本は過去と未来を読み解くためにあり、本は先人たちの人生の教えのようなものだと思う。
何人もの自分以上の経験をしている人生の先人たちからの思考や知恵を学ぶことは自分の人生で経験したことから学ぶよりはるかに効率か良い。(歴史を学ぶ本質はそこにあると思う。)
 特に本はその人の人生の集大成のようなもの。会ってその人の思考を深く知るのも効率の良い学びになるけれど、本は一人でも学ぶことができる。(時間のないベンチャー企業で働いていたから時間のない時に悩みを打ち明けた上司がいつもこれを読みなさいと本を紹介してくれて、その処方箋はほとんど効果的だった。)

人は自分の人生はとても短いともっと自覚するべきだ。
経験したことからしか学べない人は当然学びの量も質も浅くなる。
世の中で成功している人たちは一人の経験だけで成功している人は少ないもの。
誰しも、師と言われれるような人との出会いがあったり、支えてくれる人や辛い時でも自分をしたってくれる人に励まされ、自分を鼓舞して少しづつやりたいことを実現していく。
為したいことがある人はもっと自分の信念を燃やし、
自分の価値観の実現に情熱を注ぐ時間を作るために、もっと賢く生きなければならない。なんども言うけれど人生は短い。人の人生を歩んではいけない。

人が経験から学ぶにはまずは失敗しなければいけない。失敗体験から修正を繰り返して成功体験を繰り返すことで自分の中で体系化されていく。(今の社会は失敗がしにくい価値観が蔓延している。学習には非常に不向きだ。)
少しずつ先人たちの知恵を自分のものにして、生きやすくなろう。
幸せに生きるための知恵やものの考え方を知ること、これが学びの本質ではないかと思う。
そして学ぶ目的は自分で納得できる答えを出せるようになることなのだと思う。

 

まとめ

一人の時間に没頭する中で改めて気づく自分や考えがあるものだ。
本は自分との対話をしてくれる最も良い先生である。本は過去と未来を読み解くためにあり、本は先人たちの人生の教えのようなもの。
人におすすめされた本は新しい視点をもたらせてくれ学びも多いが、一番読んで吸収できるのはやっぱり自分が読みたいと興味をそそられている本である。自分の興味は今の自分に一番必要なものを教えてくれる。いくつかの本のどれを読むか悩む時は、自分の興味のあるものから始めて見るといい。どれだけ尊敬している人から勧められても興味の無い本は頭に入ってこないから。

本がありすぎるけど読めていないという人は断捨離をして本当に読みたい本だけに絞ると自分が今必要としていることや自分の強みが分かったりする。
一度自分の本棚を見直してみると大事な一冊に出会えるかも。

 

電車での移動時間や夜寝る前の1時間くらいをSNSではなく人生を豊かにする読書の時間に当ててみてはいかかだろうか。

 

特に、就活生や人生の主導権を取り戻そうとしている人たちには刺さることがたくさんあるのではないかと思うので読んで欲しい。

 

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地方学生が体験した長期インターンのリアル

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田舎を飛び出して自分を変えたかった東京での長期インターンのきっかけと、その中で何を考え、何を得たのか、その全貌を綴った

 

今の自分が本当に嫌いで、だからこそ今の自分を変えたかった

 

自分の学生生活は順風満帆だと思っていた。

 

大学入学当初、単位の取得が目的化された大学の授業に意味を見いだせず、バイト漬けの生活をしていた。英語を学びたくて教育学部の英語教育選修に入学したのに、英語も教育の授業はないし、周りの学生も意識は低いし、そんな日々に焦る毎日。そんな時、意識の高い友人に刺激されてフィリピン留学に行って、世界が広がった。
その後、行動力が爆発して後悔ないよう行動しようと一年発起。カンボジアのボランティア、イベント団体の立ち上げなど精力的に活動してきて、
大学3年生まで比較的意識の高い方だと思っていた。当時の自分にとって山口はとても"窮屈"だった。
ある時意識が高く自分よりも優秀な学生や社会人たちとの出会いが増えてきて、「なんて自由なんだろう、もっともっとそんな人たちに会いたい。」、そんな憧れで就職活動をすることにした。「学校という狭い世界よりももっと世の中を知るんだ。」、そういう思いでOB訪問や就活イベントに出て就活生とネットワーキングしたり、就活情報をライングループで流したりして高校と違って好きなことを自由にできて楽しかったし、自分はこんなに動いているのだから大丈夫だろうと思っていた。


軸のない自分、人の期待の中で生きてきた

あるベンチャー企業を東京から地方大学に呼ぼうと企画したとき、就活の中地方の学生のために頑張って企画して集客して「誰かのために自分の就活もあるのにすごいね」「いい活動してるね!頑張って!」そんな応援の声が嬉しくて自分の興味のあった企業の研究もそっちのけでイベントの企画・集客をしていました。目の前の人が喜んでくれることがただ嬉しくて。
ところが、東京の企業に興味のある学生はいても、地方銀行公務員派が圧倒的人気の地方ではなかなか「東京のベンチャー企業」という言葉が刺さらず人は集まらない。どうにか友人の後輩を連れてきてもらってなんとか10人集めたものの、企業さんも2社だけしか集められず、来た友人に一言ずばり。「自分の就活もあるのに人のためになんでそんなにできるのか分からん。」
その時は、自分の力の無さと人のためにしか頑張れないと言われたようでただ悔しくてただただ悲しかった。
誰かのためにイベントをやって今まで成功してきた自分の中でが自分への自信も壊れてしまった。


「〇〇って突っ走るよね。もっと周りを頼ればいいのにさ。」
ただ自分のやったことの否定に聴こえて、期待に応えられなかった、自己肯定感が低くなり、「できない自分」という想いだけが募っていった。

~ひとりよがりの「誰かのために」じゃだれも喜んでくれない、一人じゃ何もできない~
就活が解禁した大学4年4月の出来事だった。

 

お祈り連発の日々~自己肯定感完全喪失

そんな感じで自信も喪失し、何をやりたいのかも明確でなかったので受けてきた企業からのお祈りメール(不合格通知)が続く。
一番興味のあった人材の企業には最終面接で2社落ちた。自分に自信のない人間なんて企業は欲しくないですよね。
 …なんてダメな自分なんだろう。あんなに人の人生の転機や自己実現に関わりたいと思っていたのに自分の人生も変えられない...
自己否定が続いた。そんな中で就活もそこそこに教育実習を迎え、6月の最初に入った週、自分と同じように就活をしていた男子が内定の電話を隣でもらうのを目の当たりにした。友達の内定に素直に喜べず、正直焦りが絶頂でどうしていいのか分からなくなった。実習が終わりアパートに帰る度に知らず知らずのうちに涙がこみ上げていた。


励まされて、ご縁があってもらった内定

そんなとき就活の相談に乗ってくれたのは大手損保に務めて面倒見のいい叔母だった。
自分の会社の話やその周りの会社員の話をしてくれた。自分がもともと作った自分のネットワークから先輩に連絡を取って保険会社の知り合いのつてを当たってもらい、何人もの人からアドバイスをもらって徹底的に情報収集。
結果7月の選考で受けた会社5社のうち1社大手損保の地域職で内定を頂くことができた。しかも、その少し前に、知り合いに紹介された会社の人事の方に会って、なんとタイのベンチャーで働く話も頂いた!
結果はすぐには現れないのだと。本当に努力した人にしか結果は出ないのだと学んだ瞬間だった。

でもそのとき自分の内心は、念願の内定だというのに数週間ずっともやもやしたまま。
なぜ心が晴れないんだろうか、その答えが出ないまま...

 


そんななかで学生最後だと思って開いた30人の有志を集めての学生合宿コンパス。
コンセプトは「人生の指針を探す旅」。後輩たちに伝えたかったのは、自分にとっては何がやりたいのかヒントは自分の心の中にあって、夢がない人でも行動すれば変わるのだと、答えは自分の中にあるんだというメッセージだった。
...これを考えている間は夢中になれる...内定の話を忘れるように没頭して企画から準備までほぼ一人で考え、協力してくれるこに相談しながらやり取りが続く。
イベントが終わってからかなりの達成感があって、ひとつ自分でも答えがみつかったような気がしていた。
人のために何かをするのが好きでそれ以上でもそれ以下でもないこと。まだまだ新しいことを学びたくて挑戦したい自分がいること。田舎にずっと"つなぎとめられる"ことを心からは臨んでいない。人との繋がりが誰よりも好きなそんな自分。
内定先が自分の本心に沿っていないようでもやもやして、自分でも分からなくて。それをずっと解消できなかった。
「何もしなければ今は変わらない」学生最後の夏休み、いてもたってもいられなくなった。


受け入れられず飛び出す~タイ放浪一人旅

そんなとき、前からしたかったバックパックに行くことをふと思いつく。
人生を探す旅に世界に出て行く友人を何人も見ていたし、
タイの企業も行ったこともないのに飛び込んで自分の社会人の最初数年を過ごして搾取されるのはもったいない。
以前から思い立ったら即行動派なので、2週間の往復の格安航空券を予約し、必要な道具をそろえ、不安をできるだけなくすために最初の1週間は日本人案内者と行くタイのダイビングプランに予約し、3万円のお小遣いだけ持ってバックパックひとつでタイに出発した。
親にもほぼ前日に報告したこっぴどく怒られましたが...


そんなタイの2週間は最初は日本人旅行者の急なキャンセルで参加者の女子はひとり、付き添い人と男の子3人とタイでの旅が始まった。
雑多で清潔感のないタイの雰囲気に慣れずに観光地をツアーメンバーと行きながらタイでの生活の術を少しずつ覚えていったのはなんだか新しい挑戦でワクワクしてはいた。
大学時代に派遣であらゆる旅館に派遣され、飛び込んだ先での対応力・適応力は自分の強みが発揮されていたと思う。

島でのダイビング生活はローカルな自然に囲まれのんびりしていて、出会った日本旅行者との道中は個性的で人生を楽しんでいる人が多くてとんでもなく楽しかった。
自分の自然や異文化への強い好奇心が刺激され、終始楽しい。
色鮮やかな魚の泳ぐ海でのダイブは体が喜んでいるのを感じた。
欧米人も集まる観光地で過ごす4日間のスローライフは自分の心を癒してくれた。

しかし、戻ってから始まった一人旅はひたすら孤独だった。
連絡が取れるのはWi-Fiがある限られた建物の中のみ、地図も観光マップはあいまい過ぎてタイの人にも英語が通じない。バスの遅延は当たり前、宿は汚くて外国人ドミトリーが男子と同じ部屋のことも。乗ったタクシーのドライバーはホテルに連れて行きたがるし。。。正直しんどくて、時間を無駄にしているようにしか思えなかった。
病んでるときの自分ってこんなにも決断力もなくて、精神力もないのだと悟った。
その時はただひたすら不安だった。不安がこんなに人の判断力を鈍らせるのだと知った瞬間だった。
どうにか日本人宿にたどり着いて今まで仲良くなった旅友達と再会。
信頼関係のある人と話すことが自分を慰めてくれていた。
自分自身が一人では本当に何もできなくて無力で、でも自分が動いて築いてきた人との信頼関係と自分の勘だけが自分を助けてくれたように感じた。
そこで決心。海外には憧れるけれど「心に不安が立ち込めている状態でタイでは一人で暮らせない」自分の幸せは人との繋がりや自然の中で命を感じること、これがこの旅での結論でした。

 

「やりたければやればいい」という小さな夢への挑戦


日本に戻ってくると、そのころ相談に乗ってくれていた別の学部の教授から度々学生ベンチャーをしないかと起業の話を持ち掛けられた。
このまま就職せずこれを成功させるという選択肢もなくはない。正直願ってもない話でワクワクした。
でも、話を聞くたびに教授のやりたいものはだいたい決まっていて...?


内定をもらっている人たちが遊びだしている様子が分かるTwitterや自分の作った就活ライングループからどんどん退会していく人たちを見ていると、何も行動していない自分の結果が見え嫌で嫌で仕方なかった。でも、何も動けなくて受け身のまま。今の自分を受け入れられないまま時間だけが過ぎていった。

そんなときふとFacebookで寮を出してくれるITベンチャーの長期インターンの求人が目に留まった。
...東京で就活もできて、力も付けれて内定ももらえるかもしれない...?!...
思い立ったら吉で、東京行きの夜行バスを予約するとタイから帰国直後にタイに行ったカバン一つで乗り込み、座談会に参加。
担当に当たった担当のインターン生に想いをぶつけPRしました。覚悟が決まっている分、自分の言葉にも力があり、かなり手ごたえがありました。
数日後、山口に戻っていた自分のスマホに合格のメール。交渉し、フルコミットが求められたのでお母さんにだけ相談して、手続きも学部への面接も書類も自分で完結させ、ほぼ独断で休学を決め夜行バスで15時間かけて上京することになった。これがすべての始まりだった。


このときはただただ自分を変えたかった

なぜ休学してインターンだったのか?
それはとにかく負荷のかかる過酷なチャレンジの方が成長できると思ったから。
自分は他の選択肢を残したら確実に妥協するだろうと思っていたし、過去の経験から自分を追い込んで後戻りできない状態にしておいた方がなんとかするために頑張るだろうと思った。逆境にさらされると人間は成長し、強くなる。必要性を感じ、自分事にするから頑張ることができる。だから休学してそういったきつい環境に飛び込もうと考えたのだった。

さらに、そのインターンの環境は好奇心旺盛な自分が憧れる分野ほとんどに関わっていた。IT、地方創生、インバウンド、事業創造、Webマーケティングベンチャーでもかなりの裁量権があることで有名なそこのインターンならやってみたいことすべてに関われるだろうと。
地方(山口・九州)で支部立ち上げをやりたい、そんなことを入社当時は言いながら圧倒的な成長を求めて飛び込んだ。


"変人"だらけの憧れの東京・忙殺される日々

初日は寮に行くとちょっと変わった眼鏡の女子大生が迎えてくれました。
留学して1年休学していて、今そのITベンチャーインターンをしている先輩にあたる人だとか。そこから寮に向かうと一人の女の子がいて、話してみると面白い。
早稲田大学を中退してベンチャー企業で人事をやった経験があり、今新規事業にフルコミットしている」のだとか...。ぶっ飛んでる。
これから待ちに待ったインターン生活が始まるのだとその時までは心がときめいていた。

ところが入社して最初に自分に課せられたのは3日間のマニュアルという冊子のみ。
椅子に座るとそのマニュアルをこなし、資料の読み込みやテストや設定だけで終わる3日。それからカスタマーサポートで電話対応をやることに。マニュアルの無い中試行錯誤し、ひたすら電話越しに謝る日々。内容もただこちらのサービスやインターン生のミスと思われるような内容ばかり。誰にでもできるし、何か価値を生み出している感覚がなく不満だけがつのっていく日々。
「なんのために自分はここに来たのだろうか...」何も成果という成果が出ないまま2週間が過ぎた。そんなとき、事業部長が自分がカスタマーサポートしかやっていないことに気づいて「もうやらなくていいよ、他の仕事探して!」と言われ、企画部に入ることに。(その時は分からなかったけれどベンチャーでは人を教えている時間が本当になくて自分は誰かに相談もしなかったので誰も気づかずに仕事に追われていたようだった)
そこから自分が関わる仕事が増え、やっと自分の存在価値を感じられるようになってきた。



でも、ここ本当に入れ替わりが激しかった。次々に入れ替わりに入ってはやめていくインターン生たち。
仕事の引き継ぎもめちゃくちゃ。一人で抱える量のタスクではない...。
どんどん自分に降ってきて増えていくタスク。完璧にしようとすると仕事が終わらない。家に帰るのが21時というのが日常だった
優先順位を付け、諦める・捨てるということを覚えられたのは3ヶ月目だった。この時まではただただ自分の居場所が欲しくて、ただがむしゃらに目の前のことをこなしていた。


それでも辞めなかった

こんなに過酷な環境だったのでインターンを辞めることを考えたときは何度もある。
上長(自分の上司に当たるポジション)がいなくなったことが2回。部署が変わったことが4回。辞める人に変わって殺人的に増えるタスク...
(「なんなんだ人を人と思ってない組織は...‼」と憤りを覚え、何度か辞めることを考えたのもしばしば。)
それでも自分は、自分を変えるためにここに来たのだから結果を出すまでは辞められないという思いがあった。ここまで来たら意地だった(笑)他の選択肢があればやめていたかもしれない。知り合いに話すたびに"やりがい搾取"とまで言われていたものだ。

ただ、自分が今までやってきたことの中でこのきつさをしのいだと思うことは2つあって、一つは陸上部時代のリハビリからの復帰経験。400mハードルを専門にして県大会の常連でしたが引退直前の冬に腰をぶっ壊したもの陸上以外に自分の自己実現の方法なんて知らなかったので、徹底したリハビリメニューに取り組み、復帰してから自己ベストしか出さなかった体験。ドラマみたいな復活劇でした。
もうひとつは休学を強行したこと。自分は元来人目を気にするタイプで失敗が怖くて、人にいい顔しかしなかったが、自分の本心に忠実に選んだ決断で親の言うことも聞かずに覚悟を決めてきたことが自分にとっては自分を後押ししていた。自分が本当にやろうと思えばできないことはない。その思いが自分を繋ぎ止めていた。

過去に試練を乗り越えた経験があれば、その自信が自分を後押しするのだと学んだのもこの時。

このインターンの間は長らく、成功体験を業務の中でなかなか積めなかったと振り返って思う。でも、自分にとって好きな「人のために何かをして喜んでもらえたとき」、周りが苦手な事業の「整理整頓をするとき」、「うまい文章を書くことができたとき」など自分の好きなことで困っている人のサポートをできたといったちょっとしたやりがいが積み重なることでなんとか自分を慰めていた。でも、このときはまだ何も成し遂げられていなかったので、精神的にはかなりきつかったこともよく覚えている。

そのころ、地道に配信し、検証し続けて2カ月、少しずつ成果の兆しが見えていたメルマガ。事業でもリピーターからの購入数がどうしても増えないというのが最近の最大の課題と常々言われていました。
「これを成功させたら周りにも認められるのでは?」という思いつきがありました。それを自分のゴールにしました。やれば必ず役に立つことが分かっている。これを自分の成果にしようと決めました。


継続は力なり~初めて自分が役に立ったと思えた瞬間~

自分が最後に配属されたのはマーケティングの部署だった。知識ゼロから取り組んだメルマガの改善。ABテストや仮説に基づいて複数配信を本格的に試行し地道に続けて、営業に成功している体験をフィードバックし続けて2ヶ月目、メルマガが爆発的にヒットした。普段の月の2.5倍の購入数が自分が担当してから一気に入ったのだ。しかも単価が高いものが売れたこともあり、売り上げが一気に増えた。
これまでにない達成感と自信が自分に芽生えてい来た。「ああ、成果を出すってこんなに嬉しいんだ。この達成感が欲しかったのか。」
誰かに承認されてしか得られない達成感でなくて、自分の努力によって着実に生み出した成果。陸上のときと同じように自分自信で自分を満足させられるこの快感。
自分自身が急速に満たされていく感覚があった。

そしてもうひとつの気づきは、努力を継続しない限り兆しも見つけられないし、事業が求めている成果も分からないし、大きな成果を出すことができないということ。
ひたすらどうすれば目の前のことが良くなるか、もがいて諦めずに「努力し続けること」がいかに大事なのかを実感しました。

自分にとって足りなかったのは成果を出すためのPDCAの思考です。いつも途中で頓挫することが多かったから、逃げていたからなにも身に付かなかったのだと思い知らされました。
続けられることは才能だと。半年は続けないと本当に自分にあっているかも分からないのだと。
そして、毎日の日報でKPTを書きだすことでできない自分ではなくて、自分の成長を自覚できるようになっていった。
これはKeep(良かったこと)・Ploblem(悪かったこと)・Try(次にやること)という課題を認識するためのフレームワークです。これがPDCAを回すためにやった中で最も続けやすく、効果的な方法だった。
成功する人は兆しを逃さないのとPDCAを高速で回し止まらないし、徹底的に効果的な打ち手だけを厳選する、これが揃わないと圧倒的な成果などは出すことができないのだと。
半年間何かを徹底的に続けないと何も得られないという自分の仮説が当たった瞬間だった。


自分を支えてくれた言葉

自分を支えてくれたのは、自分の強い意志があったからというよりは様々な人たちの声掛けでつなぎ留められていたようなものだった。
自分が辞めるか悩んでいたときに声をかけてくれたのはシェアハウスに一緒に住んでいた社員さんだった。
自分が何もできないと悩んでいるときかけてくれた言葉が「なんか〇〇ちゃんってこんな自分じゃだめだ、過去の自分いやだって思ってる感じがする。そんな道を選択してきたのも自分なんだよ。失敗した自分も自分は自分じゃん。もっと自分を許してあげな
そのとき、ふっと救われた思いがした。失敗してもいいんだ、それからどうしていくか考えることが大事なのだと。

きっと一人ではこんなつらいことやめていただろう。

「自分が役に立たないって思っているみたいだけど、〇〇ちゃんだからこそ周りに与えている影響があるし、役に立たなければいけないなんてことはなくて、〇〇ちゃんはかけがえのない存在なんだよ。」
「居場所はとか信頼って欲しいと思ってできるものではなくて、目の前のことをこなしていって成果が出て初めてああこの人できるんだ、次これを任せたいっていって仕事ができていくものだよ。」
「分からないってただの思考停止じゃない?正解とかビジネスの世界にはないし、そこからどうしていくか考えなきゃ。」
「今分からないものはこのあともずっと分からないんだからとりあえず行動してみな。」
社員さんから背中を押された言葉はこのほか数えきれないけれど、確かに自分のインターン生活において心の支えになっていたことは間違いない。

大事なものは自分の中にあった

「バケモノのこ」という映画を見たことがあるだろうか?
(自分はこの監督が作る映画のアニメーションが好きなんですが、)
この話の中で登場人物の熊徹が「心の中に剣があるだろ」という話をする場面がある。これに通じることが実世界でもあると思う。

自分自身が好きな人や自分は家族から愛されていると心の中で信じれている人はどんな環境にいても強い。なぜなら、自分自身を守る強力な心の支えやよりどころが自分自身の中に内在化できているから。自分を無償で愛してくれている両親や周りの人がいたら、自分自身を絶対的に愛されている存在と捉えることができる。


この時、その感覚がやっと分かった気がする。自分を信じるというけれど、「自分を許す」、「自分を愛する」ことができると自分の人生を歩むことができる、これは自分の人生じゃないと思うのではなくて、自分自身で自分を受け入れてその上でこれからどうしていくか真剣に考えることができるということだと思う。
自分は人に愛されている、一人でも自分自分は価値のある存在であると心の中で信じることができたとき、孤独感を感じることはないし、自分の心の中に支えとなる「剣」が存在していることを意識できるようになるのではないだろうか。
誰か一人でも自分を認めてくれた人がいたら、その人は自分を認めることができるのではないだろうか。

だから今は怖くない。ありのままで。

今は心に自分の”剣”があるように感じる。今は過去の自分があったから今の自分があると心から思う。
インターンを通して考えたことは自分にとっても、人生の教訓となることが多くて今でも心の支えになっている。
このことを忘れないためにもここに書き記しておこうと思う。
今ではあんなに嫌いだった自分もそんな自分も自分だと思えるようになり、全く価値のない存在などではなかったと思えるようになってきた。だからもう寂しくないし、自分自身のことが好きになった。
だから人に何かを求めたり、期待するようなこともなくなってきたし、人が言っていることが素直に理解できるようになった感覚がある。
自信なんて最初からないものだ。自分のことを否定せず受け止めることができるようになって、初めて本当の自信は付くのだ。


ただ自分に足りなかったものを埋めただけの半年間だったけれど、後悔はない。
これからの人生の歩み方をこの経験を活かして精度を上げていくだけ。
これからも自分を受け入れ、自分の人生だと自覚しながら全力で日々を生きていこうと思う。

 

 6ヶ月前は自分が大嫌いだったけど、今は自分のことが前より好きになった

 

 人生の時間は限られている。こんな経験をした自分だからこそ、人と人との繋がりで世の中を良くしていきたい、個性を尊重できる人間でありたい。

他人を気にせず生きるには

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人を気にせずに生きたいと悩む人って多い。
私も他人からの評価を気にして生きているタイプの人間だった。

なんでなんだろうと考えてみると、
自分の母は教師で、常識人で、人に正しいとされる姿を求められる立場ゆえ、人一倍一目を気にするよう自分を教育してきていた。

さらに人との調和を好み、規律を守る事で他人との争いを最小限にし、

常識を重んじる事で、互いのバランスを取ろうとしていた。


父親はプライドが高く人一倍世間体を気にするタイプだったので、
進学校に行けとか、公務員になるのが幸せなんだとか、大企業に行くべきだ、とずっと言われて育ってきた、まさに、典型的な日本的家庭だった。

そんな二人を見てきたからこそさらに自分も両親に認められるように、
世間一般的に求められる正しい子供であろうとしたし、人目を気にして自分のしたいことをあまり出してこなかった気がする。



でも、ある時気づいた。


人はそんなに人のことを気にしていないし、
人の人生を監視するより自分の人生に生きるのに必死でほとんど自分のことなんて見ていないということ。


それに、親の時代はそのように世間のルールの中ではみ出さず、常識人であることが
世間一般で良かった時代かもしれないけれど、
今は個性が求められる時代でそんなに常識人であることよりも
自分らしくある人の方が好まれるような時代になってきた。

貧困もなくなった今、お金だけがモチベーションでは幸せではなく、自己実現ができなければ幸せではない。

もはや、自分がこうあるべきと思っている人は
いろんなことを我慢しないといけなくなってつらいだけなのではないか。

他人と違うことをすることは、恥ずかしいことかもしれないけれど、
それは一つ思い込みもあって、
自分自身が正しい人間だと思っているのかもしれない。
誰だって間違うこともあるし、失敗することもあるけれど、
自分がちゃんとした人だと思っている人は間違うことや批判されることを恐れて、
なかなか自分のやってみたいことができなかったり、わがままだと思ってできなかったりする。
でも、もっと自分にわがままでいいのでは??
一目を気にしなければやってみたいことなんて本当はいっぱいあるのでは?

ほら、自分はちゃんとした人間なんかじゃないって思えてしまうと、
わがままも少し気が楽にならないだろうか。

ただそれを言うのに必要なのは、ちょっとした勇気と開き直りだと思う。
子供っぽくていいじゃないか。
勇気をもっていった人を否定するような人はいない。
それを言ってみて許してくれる人は心無いだけ。
そんな人なんて気にしなかったらいいのだから。


タイに2週間バックパックに行ったことがあった。


そこには日本から来ている旅人もたくさんいた。
そんな人たちに話してみて感じたのは、
「人生は一度しかないし、人目を気にして生きた人生はつまんない」ということ。
「もっと自分の人生にわがままでいいよ」そんなことを言う人ばかりで最初は驚いた。
でもあとあとその言葉の意味を考えてみたけれど、
うんうん、言われてみればそうかもしれない。

今自分がちゃんとした人だと思っている人は
常識を常に考え、我慢できる大人になり、
空気を読めることに自信と安心を見出す。
それが、「大人」と思っているからもがいているのでは?
そんなに自分を縛る必要はなにもない。


ちょっと勇気を持ってわがままになってみよう。
人目を気にせず生きてみたいなら、
もっと自分に素直になって、
自分のしたいことを勇気を出してみよう。
人に否定されてもいいのだ。
みんなに好かれる人なんていないのだから。

人目を気にせず、自分に素直に生きるといことは
自分の人生を自由に生きることになる。
自分の決断に責任を持つことになりますから、後悔することが少なくなる。
自分の好きなことを追求してイノベーションを起こしたり、社会を変えてきた人たちのき方に心から共感できるようになる。

人目を気にせず生きたいのならまずは、人目を気にせず頑張っている人たちを馬鹿にすることをやめよう。

自分自身にも素直になってみよう。

とにかく少し勇気をもってみよう。

少しずつ自分の意識が変わって人生が楽しくなっていくかもしれない。



長期インターンをしても人生は変わらない~失敗しない地方学生のための休学ガイドライン~

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今、学生のあいだで流行っている休学や東京留学。
私自身も普通の就活をしていた時の違和感から検索していて「長期インターン」を知り、地方学生ながら東京に移り住み、休学×長期インターンに挑んだ一人だった。
今回は自分が休学して東京のITベンチャーで長期インターンに参加した経験から
「長期インターンをして人生を変えよう」と歌っているとある人材会社のコピーについて考えてみた。

休学の昨今

大学での学びでは物足りず、就労経験として長期インターンに取り組んだり、
長期で海外に留学したりという学生が関東・関西を中心に増えつつある。
休学を薦める人も増えている。

www.tokyo-np.co.jp


企業でも教育コスト削減のために、自分の軸があり、すぐに活躍してくれそうな学生を採用したいという人事も増えていたり、大学も休学費を下げたり、海外のギャップイヤーが注目されたりしていて、ただなんとなく大学生活を過ごしてはいけないという先輩たちの声もあいまって、今休学はちょっとしたブームだ。

休学する人を応援するメディアや戦略的休学を勧めるNPO企業、大学の休学費が高すぎるとして大学をブログで訴えた日本女子大学の学生がいたりもする。

ヨーロッパの大学ではギャップイヤーを取得していない学生は一人前と見られなかったりする。自分のやりたいことも分からないのに活躍することは難しいと考えられているからだ。NPO「国際教育交換協議会(CIEE)」によると、ハーバード大学では、ギャップイヤーを経験した入学生が過去10年で33%増えているらしい


休学して留学だけではなくて最近ではネットの普及や格安航航空便の存在おかげで、世界一周に出る人や海外インターン、ワーキングホリデーにいく人も増えてきている。比較的都会にそのような学生は多い印象だ。その中でも今日は海外ではなく、国内で休学の時間を過ごす人たちに付いてフォーカスしてみようと思う。

www.nhk.or.jp

www.huffingtonpost.jp


実際、日本で休学して学問以外で何かに力を入れたいと思っている学生は
行動力があって、自分の意志が強い人も多い。
そんな人が魅力的に見え、自分もやってみようかと思う学生が多いのも事実だろう。
特に都会ではその人たちの母数が多い印象だ。


地方ではどうかというと、留学で休学したと言う人なら見かけることはあるが、インターンとなるとあまり聞かない。しかし、実際に東京に行って休学して上京し長期インターンをしているという人と就活イベントやインターン内で10人以上出会った。長期インターンを受け入れている企業に聞いても比較的、休学者自体は増えてきているのだとそうだ。
(長期インターンに関して言うと、1年生の時からアルバイトの代わりにしていたり、大学の授業がない4年生から東京にしばらく住んで働く経験をするという人もいたし、そもそも就職する気がなく起業を考えているという人もいる。)

でも世間体的には、休学=アウトロー、「就職に不利」というイメージや「同期より卒業が遅れて不安」といった声も根強く、なかなか休学に踏み切れない学生が多いのも事実。ブームとはいっても、まだまだ休学自体はマイナーである。
この価値観が受け入れられないのは、その経験をしていない大手や公務員勤めの40代後半以上のほとんどが地方で働いている人にある価値観のように感じる。(人それぞれなので全ての人がそう思ってはいないが。)そのため親・親戚の援助をもらうために説得して休学して東京に行くというのは、よっぽど説得できるような理由や覚悟がない限りなかなか難しい。

何のために長期インターンをするのか
長期インターンとはそもそもなんのためにするのだろうか。
人事の評価を見ても長期インターンを経験した学生はアルバイトより実際の仕事を経験している分、評価されやすいことから、就活のためのネタ作りというのが本音の学生も多い。最低限のビジネスマナー」を学ぶためと言った学生も見かける。そもそも東京で暮らしていて生活費がそんなに変化しない学生ならいいかもしれないが、就活のネタ作りのために休学してまで長期インターンに費やす価値はあるのだろうか・・・。


正直、長期インターンでの経験やビジネスマナーなんてものは「新卒でも得られること」を前倒しして経験するものも多いし、研修やサポート体制がしっかりしていない企業で働けば、ほとんど雑用しかさせられず、大した成果を得られずに終わることすらある。
そんなことなら学業や貯金のためにアルバイトなど他のことに時間を使った方がよっぽどましである

企業の人事からしてもネタ作りのためにインターンをしていたと言う学生はよっぽど圧倒的な成果を出すほど優秀か伸び代がある人を除いて採用したいとは思わない。

特に、東京では1~2年生でも意識の高い学生は長期インターンがアルバイトと同じような感覚で行われているのだ。地方学生が3~4年生になって初めてインターンをしても歯が立たない。
自分探しのためにとりあえず興味のあるインターンをやってみたといって特に成果を得られずに1年近く時間を費やしてしまった先輩もたくさん見かけてきたが、これではせっかくの休学が勿体無い。
多くの場合、インターンの目的は「就業観を養うこと」である。もう一つは「就活や就職してから役に立つ自身の強みの構築」が考えられるのではないかと思う。


短期のインターンと違って、実際の業務に必要な考え方を学び、責任を追いながら長い期間実践することができる長期インターンは「過酷な環境に自分を追い込み自分の弱みを克服する or 強みを強化するために使うこと」が最大の活用法なのではないかと思う。自分自身がしっかりと自分の興味と目的に合ったインターンをリサーチして行動すれば、いつも通りの大学生活ではできないようなビジネスの専門性や自分の強みの獲得ができるだろう。
海外留学とは違って、言葉が通じない海外よりは少し優しいが、責任と成果の問われると言う意味で厳しい環境の中で、自分自身でなんとかする経験として休学して長期インターンという経験はもってこいかもしれない。(海外インターンであればさらに責任×海外という困難が倍増するイメージだろう。)自分の苦手の克服や人間性を磨くために、海外ではなく国内の長期インターンと言う場は可能性を秘めている。

 

インターンでの成長を支えるもの

そんな長期のインターンは何よりもセルフマネジメントが大切である。これは高いパフォーマンスを出す社会人はみんなできるとどんな企業でも言われる。
確かに自身を律して、目標に沿って行動するよう自分をコントロールして行くことも大事だ。

しかし、その前提には
①優位性が高く、世の中に必要とされている商品・サービス
②仕事に没頭できる環境
(最低限の衣食住ができる、集中できる仕事環境がある)
③信頼できる人・チームがある(教えてくれる経験者がいて、安心して挑戦できる)
が備わっている必要があるように思う。(これはどの会社も自己責任として教えてはくれない。)それぞれについて解説して行く。

 

①優位性が高く、世の中に必要とされている商品・サービス

インターンが辛いのは最初の平均3ヶ月くらいであるように聞く。その理由は結論成果が出ないからである。初めて仕事の経験をして慣れてくるのがだいたい3ヶ月くらい。それより早く成果を出せている人はセンスがあったか、予備知識が人よりある場合であるように思う。
その際に、成果を出すポイントとして自分ではどうにもできないのが商品の優位性つまり他の商品よりも優れている点や真似できない点があるかどうかと言うことだ。
例えば、営業でその商品を進める立場である場合、その商品が心から良いと思えないものにはプレゼンに思いが乗ってこない。当然相手に良さも十分に伝わらず、商談には結びつきにくい。心から勧められない商品や自分が興味すらもてない商品は選ばないようにするべきだ。その良さを上回る人間性やプレゼン能力を鍛えたいなら別だが、基本的に人に必要とされていない商品は存在し続けられない。
ニュースで取り上げられているかや投資や協賛されているか、伸びている市場かどうかなど投資家の視点で見極められると比較的間違いはないように思う。業界分析をよくしてみよう。

②仕事に没頭できる環境(最低限の衣食住ができる、集中できる仕事環境がある)
慣れないインターン生活でセルフマネジメントがしっかりできていないうちは、
しっかり休養が取れないくらい働いてしまったり、食事の重要性が分かっていなかったりして体調を崩すこともある。
住民票がないため病気になってかかる病院の治療費は高いし、東京では地方に比べて野菜など栄養価の高いものも高め。お金がないことは都会で暮らす際に想像以上にきつい。家が確保できていない人はシェアハウスの家賃で4~6万円、その他食費や交通費などの生活費で4万円、プラス交通費で毎月10万円程度の出費が毎月かかると思った方がいい。都会はとにかくそのコストがかかることも把握しておいた方が良いと思う。
足りない人はアルバイトでこれを溜めながらハードなインターン生活をしている人も見かけたし、必要があれば親のすねをかじる必要もあるかもしれない。休学して長期インターンに申し込むと休学奨学金のようなものを用意している企業もあるので参考までに貼っておく。シェアハウスなどを探す人は以下を参考にしてみるといい。

戦略的休学のススメ | インターンシップ(長期実践型) | NPO法人ETIC.(エティック)

就活シェアハウス.com! – 東京の就活シェアハウスなら地方のミカタ

③信頼できる人・チームがある(教えてくれる経験者がいて、安心して挑戦できる)
ストレス耐性のない人や一人で抱え込みがちな人は知らず知らずのうちにストレスが溜まって精神的に追い込まれてしまうような人も出ることも多々見かけてきた。
ストレスの原因はだいたい成果が出ないからなのだが仕事を始めたばかりの時はそれに気づかない。
その時に大きいのは、相談できる同期のインターン生や先輩、メンターと言うべき信頼できる同じ道の経験者の存在だ。
自分はOB訪問アプリで出会った社会人の方で尊敬する人がいて定期的に連絡を取ってお会いすることができていたので参考までに。

Matcher(マッチャー)| OB訪問の新しい形

VISITS OB | VISITS


②③に付いては「自分をサポートしてくれる環境を整えること」とも言い換えられる。せっかく休学してまでしている長期インターンを無駄にしないためのリスク管理として必要だ。
バランスの良い「人間関係のポートフォリオ」、できていますか? | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
今は奨学金制度や起業したい学生を応援するメンターがついたコミュニティなども出てきていて、社会の変化を感じる。

MAKERS UNIVERSITY | 全校生徒、革命児。次世代のイノベーターを育成する私塾

インターンが失敗する人の特徴とは?

onotaku.com東京で消耗すると行った表現もあるくらい東京は地方と環境がかなり違う。
いくら環境を整えられても地方と同じスタンスで望んでもうまく行かないことの方が多い。

前述したインターンでうまく成果が出なかったり、有意義なものにならない人には必ず共通点がある。成果が出ない人の5パターンを紹介して行く。

 

1.教えてくれることが当たり前と思っている人
社会人になってからもそうだが、インターンでは教えてくれることが当たり前と思うべきではない。
社会人(特にベンチャー)は教えられるだけの余裕がそんなにないくらい忙しい。
短い時間で的確な答えを引き出せる質問する側の力も不可欠となる。
相手はこちらが何を理解して何を理解していないかなど把握することは自分の仕事外のこと。相手に何もかも教えてもらうことは相手が時間に当てられてた時間を搾取することにもなる。
教えてくれるのが当たり前と思っている人は伸びない。
自分の成長を高めるには教えてくれることが当たり前とは絶対に思わず自分の力で学んだり、質問力を高め学んで行くことが必要だ。
自分を向上させ続けるためには今の自分の当たり前に満足せずに
自分ごととしてどうにかしようと考えることが大切だ。
その上で、分からないことを発信し、周りの力を借りて行くことがビジネスの上では非常に大事になってくる。
ビジネスは独学が基本スタンスだ。知識のないものは生き残れない。分からないことは質問力を高め、発信することを心がけよう。

 

2.自分事として取り組めない人

できない自分を認められない人やどこか他人事として仕事を捉えている人は成果をだしずづらい。自分のしっかりとした軸や目的があり、自分の立ち位置から今するべきことが分かる人は正しい努力をすることができる。
私の周りでも同じインターンをしていても、自己理解と今やっていることに強い意味づけができていた人は、自分の歩んできた道を正解にしていた。
できていない人は、隣の芝は青いというか「まだもっといい選択肢や人生があるはず」、と思い、目の前の努力ができず、夢物語で終わってしまっていたように思う。そんなアメリカンドリームのようなことはそう簡単にはいかないものだ。
そこには泥臭い努力と覚悟がいる。だからこそ自分の興味やキャリアに関係していることが自分がどうにかしないといけないという意識を生む。
自分の生活費にかかってきたり、人生に直結することだったら必死さが増し、自分のやりたいことであればさらに情熱が増す。
自分の行きたいゴール地点を決め、今の自分をありのままに捉え、現状を把握する。そして目の前のことを自分ごととして捉え、地に足付けて夢中で努力する。そのための当事者意識というのは非常に大切だ。
できない自分を認め、「自分の人生に責任を持つ」。このマインドセットができればいろんなものがよい方向に回り出すだろう。

 

3.思考停止している人

普段学校教育の中で言われた指示やルールにのっとってきた私たち学生にとって、自分の頭で考えると言うことは意外と難しい。
わからない、できないことは分からない開き直ってすぐにやめることができていたけれど、ビジネスの世界では自分がどうにかしないといけない。
「思考停止するな!」これは私自身上司に言われてハッとした言葉だ。
今のこの状況を打開するには、妥協せずとにかく動きながら考え自分が解決するしかない。誰かが解決することを待っていたら仕事は終わらないし他の人に迷惑がかかる。
特に自分しかできる人がいないという状況が自分の思考停止を防ぐ環境としては最適だったように思う。一人で解決できない場合も多くあるので、考え抜いてからその案を他の人に相談してみることで少しずつ改善させて自分で答えを作って行くことができる。
ひたすら考え、行動し、改善し、なぜうまくいったのか、なぜできなかったのか、なぜ今この行動をしているのか、常に振り返って考え自分のものにしていくことが学びを深めるために大切だ。
愚痴や言い訳ではなく、知恵を出し、改善策を出す。
「なぜ」を追求し続けること
が必要だと思う。このスタンスが長期インターンで絶対的な成長をするために不可欠だと思う。

 

4.自信がない人
自信がないという人は挑戦することができないので伸び悩む。
自分には自信がなくて行動できないという人をよく聞くがたいていは行動しない言い分けだと思う。その不安は知識が足りていないか、何から手をつけたら良いか分からないだけで、実際勇気はいらない。自信はできることが増えてきたら自然と出るのでまずは小さなことから行動してみることだ。そして自信を付けるために必要なのは自分との約束を守ること、行動することである。自分で決め、とにかく行動に移すことから始まる。自分で決断し、行動することで自分への信頼を高めて行く人が周りを気にせず大きな挑戦に取り組めるそれだけのことだと思う。

 

5.飽きていろんなものに手を出してしまう人
目標を達成していくときに必要なのが選択と集中である。
全てのことをこなすことはできないし、成果を出すには大きな努力が必要なのだと心得るべきである。ひとつ没頭してみて自分の生産性を向上させよう。

あれもこれも手をつけていると全て中途半端になってしまいなかなか成果を出すことができない。努力はコップに水を注ぐようなもので溢れ出るまで水を注がないといけないのにその深さが分からないうちは溢れる前にやめてしまう人が多くいる。
違うなと思ったら次に挑戦して行くフットワークの軽さも必要な時もあるのだが、中途半端ではなく徹底的に試行錯誤してから次に進むべきである。成果を出すまでには少なくとも3ヶ月はかかる。多くの学生が忙しさや自分には合わないと言う理由で3ヶ月以内でやめてしまう。3ヶ月は実際に自分が仕事に慣れてくる最低ラインだと思う。そこから成果を出したければ6ヶ月は続けるべきだろう。
そして飽き性のもう一つの欠点は、自分の将来につなげるまでに時間がかかってしまうことだ。自分のやって来たことのに共通点がなく、点と点をつないで行くのが大変だからだ。
選択と集中を意識して、一つのことに徹底的に取り組み、試行錯誤し尽くした上で次にどんどん進んでいこう。


目的のないインターンは危険
インターンを考えている人は自分がこのインターンに参加する目的が言葉にできるだろうか。
行動力のある人ほどこれはよく考えて置かないといけないと思う。
(曖昧なままでもフットワークの軽い人なら簡単に参加するところまで行動にこぎつけることが容易であるがために、ただ行動するだけで内省が弱いと満足の行く成果も残さないまま終わってしまうことも多いからである。)
選択肢の多い都会では情報に振り回され、自分の体力や知恵を必要のないことにまで割かないようにしなければならない。


自分のやりたいことが分からないまま企業にインターンに入るとどうなるのかというと、最悪の場合「時間と労働力の搾取」といわれるような低賃金で企業の言われるがままに働いてしまうこともある。真面目な人ほど「入ったからにはやめられない」という固定観念に縛られてお金に困るまで働き続けてしまう。そしていいように使われた挙句そのあとに使えるスキルも実績も残らないまま辛くなってやめてしまい、就活もうまく行かず行き詰まってしまう人もいる。
「やりたいことが分からないのでなんでもやります」という学生を労働力としている企業もいることも自分の身を守るために心得ておくべきだ。

 

自分のやりたいことや目標を明確にして臨むべし

自分の貴重な大学生活を休学してまで働いていくのだから
何のためにインターンをするのかを明確にしたうえで取り組むべき。
自分の立ち位置を都度確認していなければ、自分のわずかな学生生活を棒に振ることになるかもしれない。
自分の成し遂げたいこと・得たいことが適う環境はどこか、それをするためには何が必要なのか徹底的に考えてみよう。

より良い就職活動のため、自分の行きたい業界・職種での経験を積み、必要なスキルや一緒に働く人たちの共通言語を知ること、そして自己理解をすることで選考やキャリア設計に生かすのが長期インターンの最も有効的な活用法になるだろう。インターン自体が目的化してしまわないようにして欲しい。

 

自分のやりたいことがはっきりしていると、自分のやっていることが全て身になってくる。自分の時間とお金をかけていくのだから目的意識が非常に大事だ。
最初に明確でないとしても常に動き考え続ける中で自分のやりたいことを明確にして行くことが大事である。
やりたいことがはっきりとはしていなくても、その仕事に希望はあるか、ワクワクするかという問いにポジティブに答えられるかは一つの目安になるかもしれない。


振り返りと日々の気づきを大切に
インターンでの目的が決まったらそれに対して自分がどのくらい進んでいるか確認するために具体的な目標を立てることで進捗を把握することができる。
しかし、
実際インターンを始めて見ると意外と忙しくて、
気づいたらもう数ヶ月経ったけど何か身に付いたのだろうかと疑問に思う人もいる。

そんな学生の多くに共通しているのは、日頃の振り返り自己の内省が少ないということだ。自分がどのくらい成長したのかなど定期的に振り返らないと成長や学びに繋がる気づきが深まらない。

自分自身で気づくのが難しい人は人に話すことが有効だ。
言葉にしたり、他人にフィードバックしてもらうことで気づけることが限りなく多いから。

しかしながら休学してインターンに取り組む人の多くは
初めての土地に来てコミュニティがない場合が多いもの。ほとんどの人が孤独から始まる。企業でメンターがついてくれたり、チームメンバーと話す機会や同世代が一緒に住んでいるとかだと良いが、
ベンチャー・スタートアップでは基本的に教育するのに教育コストがかけられないためなかなか相談する時間がないまま自分のままで自分が抱えてしまったり、
振り返りの時間を意識的に取らないと自分では気づけないまま時間が経ってしまう。
経験者がおらず、教えられなかったり、新人インターン生が放置されるような企業も多い。
こんな環境では自分から調べたり、人に相談できない人にはかなりきつい。
今までの義務教育で先生の一方的発信で過ごしてきた世代には酷な話でもあると思う。

 

ベンチャー企業でのインターンのメリット・デメリットは別の記事で紹介して行く。


合わなかった場合、就活の計画を立て直す必要も
仮に長期間関わってきたインターン先が合わなかったと決断し内定をもらわなかった場合、自分の長い時間を投資したにも関わらず、内定も取れず、就職活動をリスケ・再スタートしなければならない場合もある。
そのようなことにならないために最低限自分の中でインターンが合うかどうか、確認することを明確した上で臨んだほうがいい。
自分のやりたいことであるか、自分が生活するのに十分な収入が得られるか、信頼できる組織か、社内で実績をあげていて成功の仕方を知っている人がいるか、仕組みが構築されているか。自分の求めてるものを明確にしておこう。求めているものが分からないと言うのは選択肢を知らないだけの言い訳なのでひたすら調べること。

限りある休学期間を有意義にするためにも自分の振り返りの指針となるような目標設定と振り返りの時間(社外やコミュニティでメンターとなるような人をみつけておくとか)をもつことをお勧めする。

 もしこの企業は自分には合わないなと思ったり、
インターンをする必要を感じられなかったら留学や旅に切り替えてもいいし、
プログラミングを学んだり、資格の勉強に使ったりと
長い時間をかけて将来に繋がる選択肢に時間を使った方が良いだろう。

 

結局休学して長期インターンで人生は変わるか
長期インターンは今までかなりのマイノリティで就職活動にも有利と言われてきた。
でも今は目的意識も乏しいままになんとなく休学をして、インターンをやってみたという学生も増えてきている。
結論から言うと、休学してインターンをしたからと言って人生はそう簡単には変わらない。

確かに休学すれば時間的な余裕やゆとりは生まれるが、自分の目的意識をはっきりさせて行動しない限り何も学ぶことはできず、ただ時間の無駄になる。

しかし、インターンによって劇的に人生を変えて来た先輩たちがいるのも事実。
その人たちは天才的な才能がない限り、圧倒的な目的意識とセルフマネジメントによって成功を掴んでいる。
インターンの成功は、自分の明確な目的意識と情熱計画と入念な準備、そしてそれを遂行するセルフマネジメントと覚悟にかかっている。これらがしっかりとできた時、新しい環境を作ったことを最大限に活かして、それまでの習慣や自分が仕事やキャリアに対するスタンスは大幅に変わる可能性がある。


有意義な長期インターン生活を送るには(まとめ)
長期インターンの成功とは自分自身の圧倒的成長であると思う。
そのために必要なのは自分を律するセルフマネジメント。これを最後にまとめようと思う。

サポート環境を整える
仕事に没頭できる環境であり、良い人間性チームや相談できるメンターがいる環境を自分で用意しておくこと。経済的な余裕を確保しておくこと。

目的意識を忘れない

自分に厳しくなるためには、なぜ自分は変わる必要があるのか、どう成長する必要があるのか、何をしたら幸せなのか。これを明確にしておくことがインターンに取り組む時に自分の軸をしっかり保ってくれると思う。目的が達成されることで自分自身が成長しているか現状を確認しよう。

PDCAを回し続ける習慣をつける
立てた目標に対して現状を把握し、改善して行く。日々の気づきと振り返りは自分を内省する基本である。自分の頭で試行錯誤しながら、力を試せることは長期インターンならでは。高速でPDCAを回していこう。

④モチベーションマネジメント
動機付けやモチベーションを保つためのセルフマネジメントは難しいことではなく、技術である。
ここでは大学生が取り組みやすい
強い動機付けをするための技術をいくつか紹介しておこうと思う。
・同じ興味・目的を持ったモチベーションの高いコミュニティに所属する
もしくはイベントなどに定期的に参加する(その道の常識を刷り込む)
・金銭的に制限された状況にする。(必死に働かなければいけない状況にする)
インターン終了時に発表する場をセッティングしておく(アウトプットの場を作る)
・定期的にメンターに面談をしてもらう(経験者に聞くのが一番の近道)
・うまくいかなかった場合の最悪の事態を一度イメージしておく(必死さが増す)



これを読んだ人の中には、就活を失敗したら人生終わりだと思っている人もいるかもしれないが、残念ながら就活を失敗しても人生は終わらない。そのまま人生は続いていく


自分の人生を何のために費やしたいのか、自分のモチベーションなんなのか。
自分のやりたいことか、好きではないがしなければいけないことのために費やすのかはその人次第。
お金にそこまで困ることもなく、人生の目的や生きがいが必要な時代だからこそ、この記事を読んだ人にはそのことを考えて見てほしい。

 

自分への自戒も込めて、長期インターンを考えている学生にぜひ一度、
自分のインターンの計画の目的と目標を考えて欲しいと思う。


これから長期インターンが主流になっていくと思うけれど、
どの学生も後悔なく長期インターン生活を楽しんでくれることを願っている。

休学中いろんな大学を比較して感じた地方国立大学の良いところ

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今日は自分の通う地方国立大学で新入生に向けて先輩と交流できる2日間のイベントがあり、そこで新人さんの質問を受け答えする学科の代表として出てきたので日記的にその感想を書き留めておく。

 

大学を休学しているので半年ぶりくらいの大学だった。


一年生ってめっちゃフレッシュ!

おすすめのアルバイト・サークルと部活の違い・副免・カリキュラムについて・学科での過ごし方について・...etc.なんでも不安。

大学生活に不安と期待いっぱいの新人さんたち。自分もそんな時期があったなと記憶を巡らせる。

確かに自分から情報を取りに行かないと情報ないのが大学と高校までとの大きな違いなのかもしれない。いい意味で自由というか。

そんなことを思っているとなんだか懐かしかった。

 

4年前はこの地方大学がとにかく嫌いで、
誰かと仲良くなろうという気持ちもなかったので
入学時はこんなイベントには全く行かなかったけれど、
今思えば他の学部の人とも仲良くなる機会だったから行っとけばよかった。

あのころは自分が行きたかった大学に行けなくて引きずっていた。
でも4年間で他の学部で関われるのは、
この機会か2年生くらいまでに頑張って授業やサークルで仲良くなるしかなかったので、早めに動いていた方が得だったなといまさらながら思う。

 

さて、自分なりに考えた地方国立大学・総合大学の良さをまとめてみようと思う。

 

短い時間で社会的信頼を得られる肩書き

これは就活やイベントで他の大学との繋がりができてから感じたこと。
県内では優秀と言われ、期待を込めて優しい対応をされる。
山口大学の〇〇ですと自己紹介をした時、
同じ県内に自分の大学より偏差値の良い大学がなく、
バイトでも就職活動でも山口大学といえば頭いいみたいなレッテルで扱われることが多かった。

だから、バイトの採用でもわりかし受かりやすかったし、
就職活動も県内では無双、恋愛でも一定のネームバリューになっていたかもしれない。(福岡や広島にいけば周辺大学と同レベルのため一気にその評価は崩れるが。笑)

教育免許が複数取得できる
教育学部に限りますが、複数の免許を取得することが可能だ。
自分の場合は、大学時代まだ何になりたいのか分からなかったのでとりあえず学科の英語と(中・高)、小学校、プラスで保体(中)の4つの免許を取得した。
普通1つの免許を取るだけでかなり大変なのはずなのが、
自分は170くらいの単位を取得し3年生までの授業でほぼ必要な授業を取り終えていた。
2年生の後半に成績優秀者で履修可能な単位の上限を外し、32単位取っていたことが一番大きいだろう。

さらに実習も充実していたので附属小学校2週間、附属中学校3週間と公立中学2週間、特別支援学校1週間、介護実習1週間が必須。
他学部では1回3週間の実習のみで教員になると聞くので、
きつくもあるけど、本気で教師になりたい人にとってはこの上ない環境かもしれない。
比較的地域の学校との繋がりも強く、チューター活動もあるので、就職する前に教育現場で働く経験をしたいならおすすめだ。
一方で、東京とかに比べるとそこまで専門性が高い有名な先生が少ない。農業、心理、国際系建築くらいかもと聞いた。
アカデミックな分野で自分のしたいことが決まっている人は他の大学の方がもしかしたらいいかもしれない。

 

いろんな分野の人との関わりを作ることが可能
自分の通っていた総合大学は8つの学部を有し、授業やサークルで多くの人との出会いがあった。
バイトは地域の温泉街や商店街、駅近くに集中しており、旅館、居酒屋、コンビニ、パン屋、ラーメン屋、事務、カラオケなど様々な仕事もあった。自分は2つくらいのバイトを掛け持ちし、大学のアルバイト留学生支援室のアルバイトもしていたため、比較的多くの学部の生徒と関わることができた。
部活1つにバイト1つもしくはサークル2,3個にバイト1つというのが学生の中で王道パターンだった。
そして、3~4年生になるとみんなゼミや卒論に精を出すためだんだん人との繋がりは減ってしまう。1~2粘性の間にいかに繋がりを持つかが大学生活を充実させるかの鍵だったように思う。

 

お金が比較的かからない
学費が安い・休学しても休学費0・JRは100 km以上は学割で2割引・指定パソコンなどの保険込のサービスなど学生にとって嬉しい経済的なメリットが多かった。
大学周辺に学生アパートがあるが、家賃は平均3万円。
いいところに住もうとしても4万で8畳くらいあったり、ロフトがあるようなところに住める。東京だったら7畳を借りるのに8~10万円くらいは普通なのだからこの安さにはびっくりだ。
また、学食はそれほど安くはないでが、一食500円くらいで自分で作らずに料理を食べられるので男子学生は楽かもしれない。
まかない月のバイトをすることで食費を浮かせている友人も多かった。


堅実で安定志向ない人が多い
公務員志望が全国指折りだったり、
医者や教師など資格を取ることで就職につながる学部も多いので、どちらかと言えば安定志向の人が多い。
どちらかと言えば堅実で、着実に食い口にありつけるであろう職業を選ぶ人が多かった。

だから卒業のための単位を取って卒論をとりあえず出す、
という人が多く、自分から積極的に行動に移している人が少ない印象。
悪く言えば流されている人が多いが、目標に向けて堅実。
ベンチャー志望なんてほぼいなかった。
他の大学との交流もほぼないので同世代に刺激を受けることもなく、競争が少ないので、比較的成長志向の人が少ない。(もちろん人にもよるが。)
だから行動力のある人は勉強や資格などで成果が出ていないと
非常に目立ち、浮きがちだったように思う。

自然が豊かで車で出かけられる場所がいっぱい
観光地で良く乗るような自然の綺麗な場所がいっぱいある。
服を買ったり、お洒落な場所は少ないため多くは通販だけど、
都会に負けないような豊かできれいな自然がいっぱいある。
車を持った友人とよく出かけたものだ。
お金をかけずに楽しめるものが多いのも田舎ならではかもしれない。

後輩たちに話したことをざっくりまとめるとこんな感じだ。


モラトリアム期間にたくさんやりたいことに挑戦して、失敗して、自分なりの答えをたくさん貯金する4年間にして欲しい。
自戒を込めて。

飽き性な自分が物事を続けるためには

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自分は飽き性でなかなか同じことが続けれなかった。

今までやったアルバイトは8個、学問もころころと興味が変わり、半年以上続けたものは少ない。

就活のときに一番悩んだポイントでもあった。

そんな自分が半年間の長期インターンシップを続けることができた理由を考えたときにすごく納得できた法則を見つけたのでご紹介。

 

具体的な目標を持つこと

やる気を継続させるのに重要なポイントは常に目標と共に生きることであると思う。

夢がある人やこうなりたいという思いの強い人は興味が継続しやすい。
特にその目標が具体的で期限などがあれば、その必死さが加わり物事を継続させやすくもなる。

その際に、いろいろな目標設定方法があるが一番分かりやすく学生でも実践しやすいものを見つけたので、紹介する。

<やる気スイッチを入れる実践SMARTの法則>

SMARTの法則とは効果的な目標設定の時に考えるべき視点で、
S「具体的なもの(Specific)」

M「測定できるもの(Measurable)」

A「自分にとって魅力的なもの(Attractive)」

R「現実的なもの(Realistic)」

T「期限を明示する(Time-bound)」
の5つがある。これを取り入れた目標を設定するとやる気が持続し、物事を継続することができる。

 

wol.nikkeibp.co.jp

 

自分の場合だったら、
S 長期インターンでのメールマーケティング

M メルマガの開封率、CTR(クリック率)、CVR(購入率)

A ライティングやデザインに触れながら、チームに貢献できる

R 現役社会人に習う、マーケティングの本を読む

T 半年間続け、週に1回配信して、100CVを目指す

 

といった具合だ。飽き性な自分がどうやってこのインターンの仕事をつづけたのが振り返ってみると、「ビジネスの知識を身につける」とか「活躍する人材になる」とか具体性のない目標だった当初はすぐに何をやっていいのか分からなり、目標が定まらないので進んでいる実感がなくて飽きてしまっていた。でも具体的な数値目標のあるメルマガの作成に取り組んだときは自分の努力が数字としてみて達成感があってかなりモチベーションが上がり、なんだかんだで半年間というインターン生活に夢中になって取り組むことができた。

 

具体的な成果としては、月間メルマガのCVが40→85に。(半年間で約2倍)

半年間の合計は295CVでもろもろ計算して売り上げ約130万円、粗利約42万円、月約7万円の利益。

担当ホスト2人のうち、自分が作成した企画の参加人数は農業体験158人、街歩き30人、合計188人(営業担当ではなかったのですが笑)
売り上げにして82万9200円、粗利259260円の貢献でした。

潜在顧客としてLINE登録ゲストがイベント出展で641人、新規ゲスト登録は240人
合計実質の利益としては半年間で純68万円の利益を生み出したということになります。
もしメルマガの担当をせず、数字に着目することがなかったら、自分が組織で貢献している点に気づけなかったし、その人にも役割があって何かしらの形で組織に貢献しているのだということに気づけた。
マーケティングは成果の見えづらい業種でもあるが、デジタルマーケティングはKPIを設定しやすく、改善するポイントが明確になるので、PDCAを回しやすいという点では、マーケッターを目指す人出なくてもビジネスの最初に取り組むには一番向いているかもしれない。


もう一つ必要だと思われる観点として自分が飽きないために気を付けていること
それは難易度がちょうどよいことだ。


心理学的にも、自分レベルより低すぎても高すぎてもやる気は起こりにくいと言われています。
簡単すぎず、難しすぎずというレベルを見つけるのが良い。

自分に合った難易度であることが重要で、目標設定は社会人になる時にも必須のスキルだ。

 

自分のやっていることの意味づけをすること

自分のやっていることに飽きてしまう人の特徴には、やっていることの意味が分からなくなり辞めてしまうということも挙げられる。

こんな話を聞いたことがあるだろうか。

 

中世ヨーロッパのとある町で、大聖堂の建築が行われていた。
 
そこへ旅人が通りかかり、一人の職人に尋ねる。
 「何をしているのですか?」
 
するとその職人は不機嫌そうに答える。
 「ただレンガを積んでいるだけ。つまらない仕事さ。」
 
別の職人にも尋ねてみる。
 「何をしているのですか?」
 
すると、2人目の職人はこう答える。
 「強い頑丈な壁を作っているのさ。」
 
また、別の職人にも尋ねてみる。
 「何をしているのですか?」
 
すると、3人目の職人はにこやかに胸を張ってこう答える。
 「街中の人が喜ぶ大聖堂をつくっているんだ。
  自分が亡くなってからも、子供や孫達が私の仕事を誇りにしてくれると思う。」
 
同じレンガを積み上げる仕事。
この中で最も良い仕事をしているのは誰だと思いますか?
もし、みんな同じ能力を持っていたとしたら、おそらく3→2→1の順で良い仕事をするだろう。
この話の教訓は同じ仕事でも取り組む姿勢や仕事への捉え方の違いがパフォーマンスや意欲に違いをもたらすと言うことだ。
自分のやっていることを意味づけできる人は、迷うことなく物事に取り組むことができるし、やっていることを見失ったりしないだろう。

 

まとめ

まとめると

具体的な目標と共に生きる・ちょうどいい難易度の仕事をする・意味づけできる

ということが飽きないためには重要だと思う。

この経験から自分は長期的な自分の目標を壁に張り出したりして、
それに対して必要な今週の大きな目標をSMARTに落として考えるようにしている。
やることが多い時には今日やらないといけないタスクを必ず携帯でもメモでもいいから書き出して、確認することで今何をすれば良いか見えるようにすることを習慣にしている。

自分のやっていることを自然とそう気づく仕組みことも飽き性が物事を続けるうえで大切だという学びだったのでそっとシェア。