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休学・東京留学した地方女子大生の本音

地方学生は東京就活に不利なのか?東京就活攻略法

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東京での就活は地方学生には不利と言われる。
その理由は明らかな情報格差と機会格差とも言われるが、本質はそこではないような気がする。東京のことをどこまで知っているだろうか。
山口から東京への就活をしていた自分が地方学生が東京するのは本当に不利なのかどうかいくつかの視点で分析してみようと思う。


東京の学生が地方学生より圧倒的なアドバンテージ3つ

東京の学生はやっぱり就活に有利である。その理由は3つあげられる。


その1 1~2年生の時点でインターンに積極的に参加して実力をつけている

その2 メンターやロールモデルとなる社会人との接点が作りやすい

その3 就活の費用がそんなにかからない

 

実感したことを元にそれぞれについて見ていく。

その1 1~2年生の時点でインターンに積極的に参加して実力をつけている

地方ではインターンが珍しい。長期インターンはあってもインターンが量産されだした最近では、簡単な業務を経験できるか、アルバイトの延長のようなものや説明会のようなものもあって質が低い。社員のフィードバックも学生目線でなく、分かりづらかったりする。


東京ではスタートアップから大手まで各社がインターンを行っていて、
有名なところでは受け入れ体制や教育制度が整っている(ところが多い)。
学生ながら企業に営業に行ったり、新規事業を立ち上げる経験をしていたりする就活生が東京にはうようよいるのだ。(これに出会うのが地方学生は3年生のインターンの時か4年生になって選考が始まってからになるので太刀打ちできないことが多い。)
※今年はそんなトレンドもあってか地方でもインターンが乱立している。


地方学生がアルバイトやサークルに勤しんでいる時間を
彼らは将来を見据えて長期の有給インターンなどに当てている。
すでにそんな経験で自信をつけてきている学生たちに勝つことは(普通に過ごしているだけだと)かなり難しい。東京に選考に来てみるとそのような学生に多く出会って地方学生は圧倒されてしまいがちだ。

 

その2 メンターやロールモデルとなる社会人との接点が作りやすい

地方ではOBを見つけることがかなり大変だ。
地方大学は公務員志望が多かったり、基本的には研究機関なので大学の就職支援もかなりその地域独自の産業に偏りがちだったり、紹介してもらえるOBがかなり少なかったりする。
例えば、OB訪問に行くのに一番近い支社が福岡とか大阪だったりしたらその1時間のために授業のある合間をぬって、5000〜1万少し円ほどの交通費を払って会わなければならないのでその負担は半端ではない。(地方学生の時給は低めなので1回の訪問でバイト1回分休みながらバイト1~2日分出費してしまうイメージだ。)
大学付近には企業も少なく、アルバイトで出会うようなお客さんでビジネスマンは少ないし、仕事の話や人生について話す機会など稀だろう。かなり覚悟を決めて業界を絞らないと全ての興味のある業界のOBと出会うことなど不可能だ。


しかしながら、東京では毎日のように就活講座やセミナーなどが無料で開かれており、主体的に動けば1年生の頃から社会人と出会える機会に溢れている。東京の中心からだいたい電車で片道30分圏内でいけるようなところばかりだ。
学生時代に社会人に相談してもらう経験している人がほとんどなので、OB訪問を快く受けてくれたり、就活相談に乗ってくれることもあるし、就活産業とも言えるような学生は無料でご飯を食べれたりするイベントもあったり、就活イベントも豊富(羨ましい...)。その連絡手段はSNSであったり、サイトからの問い合わせなどテクノロジーを駆使している。
そのほか、地方よりも国のトップレベルの起業家や役員、投資家、外資系、行政機関などの人が集まっていて会いやすいというのも東京の特徴だろう。


地方はイベントも少なく、複数の社会人と同時に会うような機会はほとんどないので、社会人の視点でフィードバックを得る機会が東京に比べると圧倒的に得にくい。


その3 就活の費用はそんなにかからない

東京では割とまとまった地域に企業が点在しているため、1日に3つの場所を移動するとしても交通費は1000円以内であることが多い。


それに対して地方学生は都内の交通費にプラスして
名古屋や大阪からでも片道3000~5000円、本州の端からだと安くても片道1万円ほどかかってくる。九州や北海道、沖縄などになるとその額はもっと莫大になる。
そのため就活生はその交通費を無駄にしないように数日滞在して複数のOB訪問や選考を入れることになる。


さらに地方から来た時の宿泊代はネットカフェだと2000円、そのほかゲストハウスやホテルで3000~6000円にもなるほか、合間に過ごすカフェ代も300~700円、食費がかかればもっとかかってバカにならない。拠点がない地方学生にとっては移動と休む場所を得るためにかなりのお金がかかる。1日の滞在で2000円〜8000円程度かかってしまう。
そのお金はほとんどの学生がアルバイトから捻出しているので、
就活の期間やその前にはアルバイトの時間を取られることになる。
その時間を彼らは様々なセミナーや自己分析の時間に当てることができているのである。

 

地方学生が東京就活をする時のデメリット


これらを踏まえて地方学生が東京就活をする際、考えられるのは以下のデメリットだ。


⑴1~2年生の頃に社会を知る経験を積みにくい

ロールモデルとなる社会人と出会うのが困難

⑶就活費用が東京の学生の数倍かかる

 

これだけを見ると地方学生は東京就活で勝ちようがないのではないかのように見えるが、そうとも限らない。
実体験に基づいてどうやって攻略して行くかについて考えてみる。

 

地方学生が東京の学生に勝てる強み

地方学生は東京の学生に劣るのかというとそういう訳でもない。
東京でも意外と普通の学生はいるし、優秀だからと言って採用される訳でもない。
さらに、選考を受けている時にいろんな社会人から得たフィードバックから感じた地方学生特有の強みというものを感じたので紹介する。

その1 渇き・ハングリーさ
近年売り手市場の中で学生が採用しにくくなってきていることもあり、
優秀な学生を取ろうとする企業の中には地方学生を積極的に採用するところが増えてる。(サイバーエージェントしかり、リクルートしかり)
なぜなら、地方から高い交通費と労力をかけてやってくる地方学生には意志やポテンシャルが高く、優秀な学生が多いからだ。そのハングリーさは、東京であらゆる機会に恵まれた学生に比べると覚悟が決まっていたり、必死さが違うという。
地方では選択肢が少ない中、東京に来たからには何かを得て帰ってやるという気概は東京の学生にはそこまでないかもしれない。何も得ずには帰れないという覚悟は地方学生の方がずっとある。恵まれていない、限られているからこその必死さというのがパフォーマンスや態度にも影響するのだと思う。
これは地方にずっといると気づかない。

その2 地方大学出身というアドバンテージ
東京ではある一定の大学から選考を受けに来る学生が集中している。(MARCHとか。)
そういった大学の学生は自分を覚えてもらうことが大変だ。留学しましたとかインターンで何か特別な成績を収めたとかいうのがない限り、印象に残らないこともある。

 
しかし、地方大学から来たということだけで、一歩そんな学生たちと差別化することができる。「なぜわざわざ地方から来たのか」と興味を持ってもらえるし、
そこで気の効いたことが言えるとさらにポイントが高い。
選考に慣れて来ると別に東大とかのキラキラ学歴の人たちに気後れすることもなくなり、自信を持って自分をアピールすることができるようになるだろう。
地方大学ということはむしろメリットとなりうるので、引け目に感じる必要は全くなく、行きたい企業に活かせるような自分のオリジナリティを磨くことの方が大事である。

その3 限られた時間という中でのセルフマネジメント力が鍛えられる

地方学生には基本的に時間もお金もない。就活を始めるのも遅く、東京で社会人と会える時間も少ない。そんな中で多くの先輩たちが限られた時間でいかに効率よく就職活動を進めるかということに知恵を絞り、成功して来ている。
本当に優秀なビジネスマンも限られた時間で何をやらないかを決め、必要最小限のことを選ぶことで成果を出して来た。地方学生は心がけ次第でセルフマネジメント力が高くなりやすい。

その4 コミュニティの繋がりの強さ

地方独特なのが小さなコミュニティだからこそ、人を大事にすればするほど繋がりの恩恵をもらえることである。例えば、東京であれば多くの学生がいるので、社会人は学生に慣れてしまっている。しかし、地方では学生と社会人と出会える機会が少ない分、その繋がりを大事にしてもらいやすい。
私は京都大学出身という某メディア企業の方に数回自己分析を手伝ってもらったり、
東京に出て来た山口出身の企業の方によくしていただいた経験があった。
地方では母数が少ない分動いている学生が少なく感じやすいのでその中で目立ちやすくもあるのだ。地方ならではの人の優しさというのは東京に行ってから強く感じるようになった。


デメリットから考える東京就活の攻略方法

さて、地方学生であることのデメリットとメリットのどちらも見て来たが、
メリットもかなりあることからデメリットを補うことで東京の就活生になんとか勝つことができそうな気がして来る。
そのデメリットの攻略方法を考えてみた。


⑴職業経験を積む機会の少なさをどう補うか


東京の学生がインターンで得られている力のは主に3つあると思う。
①社会人との会話に慣れること(共通言語の習得)

②ビジネスや組織の中で自分がどういう役割が得意なのかと業界の課題を認識すること(自己分析・業界研究)

③業界に活かせる経験を得ること(強みやエピソード作り)
大事なのは社会人のそばで過ごす中で社会人に慣れること組織の中で失敗して改善する経験を積むこと、そして仕事への憧れを潰すことである。

これは、社会人から仕事に対するフィードバックを得る機会をいかに作るかということがインターンで得られる本質なのではないかと思う。さらに、東京ではできないような活動などでエピソードが話せれば、東京の学生と差別化することができるのでベストだ。

自分が理想とする社会人と出会ったらどうにかしてその人とこまめに会う機会を作るといい。ご飯にいくなり、その人のもとで仕事をさせてもらうなどでもいい。
その人の良い人格を真似たり、質問するということが自分の人間性を磨いていく。

一番良いのが、企業とのプロジェクトやイベントを作ることだ。
一見ハードルが高いように見えるが、地方では働き手が足りずに困っていたり、
ITやインバウンドなど新しい分野に手を出せずに困っている企業はたくさんある。
そんな企業とコラボして商品を開発したり、イベントを開いたりすることは
企業にとってもメリットがあり、学生にとってはインターンと同等の経験をすることができるのでおすすめである。自分の好きな分野で東大や筑波などの大学の学生団体などを参考にしてみても地方では抜き出るだろうし、自分たちで仕事やプロジェクトを立ち上げ、地域や企業を巻き込む(できればお金を稼ぐ)というのが一番地方でやって東京の学生とも差別化できる活動だと思う。
(ただし、これをするには学生での経験者がいた方が、企業と学生両方の意思疎通を図るのに大事だと思うのでそのような経験をしたことがあるような学生がいるかどうかがキーであったりする。)


ロールモデルとの出会いをいかに作るか

地方では自分の理想とする働き方をする人に出会える機会がかなり少ない。
大学の周辺には企業も少なく、交わる機会がそもそも少ないからである。
ロールモデルとの出会いで得られることの本質は、様々な価値観や生き様に触れる中で自分がどうありたいかを明確にし、フィードバックを得る中で自己を再認識することにある。
できるなら、OB訪問用のサイトを活用して、一定期間まとまった休みをとって東京でOB訪問や同時に数社の選考を受けられるようなイベントに参加することをおすすめする。そこからどんどん人を紹介してもらって会っていくなかでフィードバックを得ながら自分のありたい像を明確にするのが良いと思う。これは時間の取れる人には特におすすめする。

東京にいく時間がない人におすすめなのは、エンカレッジという就活支援団体の学生面談をたくさん活用することだ。電話でも就活を終えた学生が相談に乗ってくれたり、ESの添削をしてくれることもあるし、山口にいながら神戸とか阪大とかの学生に面談してもらえたことはかなりいいフィードバックを得られた。
LINEで社会人に質問したり、ESを見てもらうというのも効果的だろう。


そのような繋がりもあまりないという人は地方出身者で東京に就職したことがあるような人に絞って、起業家や社会人のインタビュー記事を読むことと他己分析のセットをおすすめする。最近はそのようなメディアがかなり増えて来ていて、地方にいながら様々な人の生き様や価値観を知ることができるようになった。他己分析では親しい人とそうでもない人に自分の良いところや悪いところ、向いてそうな仕事などを聞いてメタ認知する。こうすることで直接何人ものOBに会えなくてもある程度自己認識を補うことができる。

 

 

⑶就活費用をいかに捻出するか

就活費用は地方から東京に来る学生で約30万円は使うと言われている。
強者ではマンスリーマンションを借りて住んでいたとかいうこともあって70万円を超えるような人もいる。
そのお金を貯めるのはなかなか大変なことだ。
できることなら親のすねをかじって支援してもらうのも学生の特権だろう。
授業がほとんどないという人なら東京に暮らしながら夜にアルバイトに入ると時給が高いのでかなり貯めることができたという人もいる。
ビジネスが得意な人ならビジコンで入賞するか有給インターンに申し込むというのもある。
地方就活生に支援金を出してくれるようなサイトもあるのでそれを使うのも良いが、一般的なのは就活前に30万円ほどの計画的な貯金をしておくことだろう。
そして、効率よくお金を節約できるのが親戚や友人の家に泊まること。そのような家がないという人なら就活シェアハウスを使うのもいいだろう。
また、就活の合間の時間に就活カフェや学生のフリースペースを使うのもおすすめである。

 

地方学生の東京就活攻略法まとめ

どうだっただろうか。地方学生として東京で就活するには慣れないことが多いが、
限られた東京滞在期間に地方ではしにくい社会人からフィードバックをもらう機会を多く作る、資金の節約のために限られた時間の中で効率よくスケジューリングするオリジナリティのある経験を積んでおくなどの戦略を持ってすれば十分に東京の学生に通用するのではないだろうか。
むしろ、地方から東京に出ることを考えるような学生であれば、計画次第でいくらでも東京の学生に挽回することができると思う。
3年生と言わず、1~2年生のもっと早くから社会人と関わる機会を持って自分でビジネスをしたり、オリジナルな留学経験を持っていたりすると、まだまだ東京でも通用すると思う。

関東圏に親戚や友人がいる人はその人たちを頼ることで費用を大幅に節約できるかもしれない。


でも、一番大事なのは自分がどうありたいか、何をやりたいかという軸を定めておくことである。
いくらアクティブに動いていても、ただのネタづくりのインターンなどはすぐにバレてしまうし、選択肢の多い東京ではミーハーなだけでは振り回され、迷ってしまう。
なりたい自分になるために、就活を最大限活用して、東京へのチャレンジに挑んで欲しい。