からふる。

休学・東京留学した地方女子大生の本音

自分の強みを自覚する方法とは

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日本の教育では自分の弱みを克服するように、弱点を潰すことが良しとされがちで、自分の弱いことに注意が向きがちだ。
世界的にも日本人の自己肯定感が低い理由はそんなところから来ているようにも思う。

 

しかし、人生で弱みを克服しながら成果を出していてはあまりにも非効率ではないだろうか。
成果を十分に発揮する前にきっと人生は終わってしまう。就活の間、あらゆる先人たちの考えを聞く中でふとそう感じた時がある。

事実、弱みは強みと表裏一体だ。
人の資質はあくまでもその人の特性・特徴であって、ポジティブな面とネガティブな面の両面ある。そのネガティブな面よりもポジティブな面を多く出すかで人に与える印象や影響力が格段によくなるのである。

飽き性な人は好奇心が旺盛で新しい情報への感度が高い素質があるし、

慎重派な人はじっくり考えてあらゆる角度がら物事を考察することが得意であったりと

一見ネガティブに見える自分の弱みも自分の強みと捉えることが出来る。

 

筆者も自分の悪い所に目が向きがちなタイプであったが、
そのことに気づいたからは随分自分に対する捉え方がポジティブになった。
自分を自分として認められるようになったのだ。
自分の特性を自覚することで、自分との付き合い方が分かる。

 

 

就職活動に関係なく、自分の強みを知ることが人生を豊かにしてくれる。

 

強みを知るには?

さて、自分の特性をあなたは明確に説明することが出来るだろうか?
残念ながら多くの人は自分の強み・弱みを明確に言うことができない。
強みは人との比較や人に言われて自覚していくことが多いため、自分の特性を理解していくには働いているうちに徐々に理解していくものだ。
意識していないとなかなか難しい。


まだ働く経験もしていない学生のうちは、仕事に生かされる自分の強みをみつけるのは至難の技で、就活の自己PRを作るのは最も大変なことだと思う。

就活で無双している人たちは自己PRが魅力的で、すでに社会人に匹敵する圧倒的な成果を出しているか、その業界にあった強みを理解しているか、理解はしていないが偶然自分の強みと業界で必要な強みが一致していることが多い。
できるなら嘘をつかずに就職活動はしたいし、自分の強みは理解して自信を持って選考を受けてきたいものだ。

そこで今回は自分の強みを発見するための方法を紹介する。

 

①他己分析

もっと手軽な方法では他己分析がオススメだ。
人にはジョハリの窓と言って、自分が認識している自分と他人が認識している自分がある。その自分は認識していない自分を知るには他人に聞くしかない。
そこで、親しい人とそうでもない人3人くらいに自分とはどういう人間だと思うか、何が得意何が苦手か、また何が好きで何が嫌いかなどを聞いてみる。
そうすることで意外と自分では分からなかった自分の強みが見えてくることがある。
これは自己分析の中でも網羅的でオススメの方法だ。

友人や家族、そのほかの友達などに協力してもらって自分についての情報を集めてみよう。

 

 

②人に頼まれることから推測する

あなたは人に頼まれる時、どんなことで頼まれることが多いだろうか。
絵を書くことなのか、はたまた前で話すことなのか、飲み会の幹事であったりと何かしらで人に頼まれることが多くはないだろうか。

そこには人にはできない自分の強みが隠されていることがある。
あなたが人に頼まれるものにはどんなものがあるかリストアップしてみよう。

③気になってしょうがないことから推測する

人は気になってしょうがないことに良くも悪くも人より優れることがある。
とある引きこもりの人は人より自己分析に長けているようなことがある。
それは人の目が気になって自分がどう見られているか、どういう人間なのかに注意が自然と向くために起こるようだ。
または、せずにはいられないことも強みになりうる。ものを揃えなければ気にくわないような人はきっとものの統一感や揃っていることにこだわりがあったりする。
その自分なりのこだわりが強みになりうるあなたの考え方の特徴なのだ。

 

もっと効果的に自分の強みを知りたい人へ

④自分の上位資質を分析する診断テスト~ストレングスファインダー

実は、数ある適正テストの中でも世界中で有名で、たった30分の診断で人の特性を診断してくれるテストがある。

その名もストレングスファインダー。なんとも強そうな名前である。
その名の通り、このテストは強み(strength)をみつける(find)もので、
「仕事で成果を上げたい」といった、主に今働いている仕事上での成功を目的として開発されている。
このテストでは強みになりうる全34の資質の中から自分の資質上位5つを紹介してくれる。企業でも多く導入されており、組織運営ではチーム内でチームメンバーの強みを知理、弱い部分を補い合い、強みを生かして働くことが重要であるということを述べている。

私自身がこのテストを受けた機会が偶然にも2回あった。一つは就活の時に社会人からオススメされて本の裏面にあるシリアルコードで自ら受験してみた時、もう一つは長期インターンシップでITベンチャーに入社した直後に受けた時である。

受けるのには本だと1800円くらいで、会社はもちろん無料で受けられた。

どちらも結果は1つくらいしか変わらなかったので受けるのは一回で良さそうだ。
(いろんな紹介にも上位資質は生まれつきのものであまり変わらないものがほとんどなのだそうなので受けるのは1回で十分だそうだ)

  

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす


さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

 

「さあ、才能に目覚めよう」というこのちょっと恥ずかしい名前の本は、付録にストレングスファインダーが受験できるシリアルコードが書いてあり、専門のサイトでweb受験することで誰でも診断を受けることができる。4人の富豪たちから強みの生かし方についても述べてあり、強みを生かした人がいかに人生を豊かに送ってきたかが紹介されているので内容も面白い。

 

まず、サイトにシリアルコードを入力し、20~30分程度の質問項目に答えると回答結果から自分の強みとなりうる上位5つの資質が紹介される。一人につき一つのコードが発行されるので中古本は厳禁である。
自分の上位資質の生かし方を知っておくことが今の仕事で成果を出す鍵となる。

 

診断結果で出るのはこんな画面。

 

 

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英語で書かれているが診断は日本語でも設定して受けれる。
資質は別サイトなどで特徴が詳しく設営されているのでこれを参考にしてみるといいだろう。

ストレングスファインダーまとめサイト | SFの使い方や34の強みを詳しく説明! 

私は就活前の3年生の冬にこれを受けて自分の特性を知った。

私の上位資質は収集心(input)・着想(Ideation)・適応力(Adaptability)・内省(

Intellection)・達成欲(Achiever)であった。

 

これらの資質が発揮されていれば、強みとして力を発揮している可能性がある。
強みとなっていない場合はまだまだ自分の資質を生かしきれていない場合がある。
資質は互いに作用し合い、強化するものもあれば抑制するものもある。

達成欲があるので一見行動的かと言うとそうでもなく、内省が強いのでその分行動に入る前に抑えられるといった具合だ。

  

さらに、ストレングスファインダーでは34の資質をリーダーシップの特性としてそれぞれが4つの領域にカテゴライズすることが出来る。

 

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    • 実行力

→アイデアを「捕まえて」現実のものにする能力

    • 影響力

→グループの主張を確実に周囲に伝える能力

    • 人間関係構築力

→グループ全体をまとめ、より大きな力へと変える能力

    • 戦略的思考力

→常に先を読み、筋道を立てて集団を導く能力

 

の4種類の分類だ。

 各資質の分類は、その人の欲求・ニーズがどこにあるか、どこに向いているのかを示す。上位にどんな資質が多いのかで、その方のあり方、醸し出す雰囲気も変わってくるのだ。上位資質が特定のグループに極端に偏っている人は、会わずにその人がどんな雰囲気を持った方かがわかるという。

 少しお金はかかるが自分への投資だと思って診断を受けてみると自分との付き合い方が随分と楽になるので受けてみると良いだろう。

 

そのように推測したものの中から、自分の体験に基づいてすでに成果を出しているものは間違いなくあなたの強みである。

人に誇れるような成果はそこまでないというような人も、人から感謝されるようなものや喜ばれるようなものはないだろうか。
人の役に立っていることは十分にあなたの強みとなりうる。
強みがないと悩んでいる人はそっと今までの自分を振り返って見てはどうだろうか。

 

自分の資質を例に自分の強みを分析したみた記事に興味がある人はそちらもどうぞ。

 

 

まとめ

 強みとは周りとの相対的なものでもある。自分と同じくらいできる人がいたらそれは強みとは認識されづらいし、相手より何か上回って得意なことがあればそれは組織の中で強みとなり、活躍しうる。

自分の活かし方を知り、強みを発揮することが人生を豊かにし、社会を豊かにしていく。今、成果が出ていない人は、自分の得意でないことをやり続けているもしくは自分の強みに気づいていないだけかもしれない。

時間のない就活生はぜひ就活前にストレングスファインダーを受けて自分の資質の生かし方を知ろう。ぜひ就活するしないに関わらず自分の取り扱い説明書を作ってみることをオススメする。
自分に欠けているものではなくて、自分にあるものにフォーカスすることで自己肯定感が増していく。

引き続き自分の強みの生かし方を磨いていきたい。

 

 P.S.

ストレングスファインダーはサイトからも受験できるようだが、確実ではないこともあるそうなので本が確実であると思う。
その精度はかなり高く、自分の強みにあったガイドラインとして職紹介や人生の成功における行動アイデアなども紹介されているサイトも多数存在する。

 

上位資質はほとんど一生変わらないものだと言われているため、受験は一度で十分だというものが一般的だ。

自分は1年後に受けてみた。上位資質が「収集・着想・適応性・内省・達成欲」であったものがインターンを終えてから「最上志向・収集・達成欲・適応性・内省」になっていた。
イデアを大事にするタイプであった着想から今あるものを生かす最上志向が強まっていた。インターンの中で、強烈にもがいて結果を出すには今あるものにフォーカスしなければいけないということを痛感したことが大きいのかもしれない。それほど、自分の限界を超えるような経験をしたら資質は変わりうるのだと自分の人生では証明できた。