上京ペンギンブログ

基本じっとできず、時に先陣を切って飛び込んでいくペンギン女子による上京ブログ。旅する人生、見てきた世界をご紹介。本と甘いものと初めましてが大好物。

就活でコンセプチュアルスキルが必要とされる理由

 

就活において自分のしたいことを言語化することや経験を概念化することがしばしば求められますが、
就活生にとってはこれが意外と難しいと思っている人は多いのではないでしょうか。

概念化する力のことをコンセプチュアルスキルといいます。
これは、就活だけでなく、社会人になっても、人とコミュニケーションを取るうえでかなり大切な考え方でもあるんです。

 

ビジネスマンにとっては、仕事のより上流の仕事、
例えば、サービスの設計をするとかイベントのコンセプトを考えるとか、
組織のリソースの最大化と再生をす施策を考えたり、ビジョンを部下に伝えるとき等
立場が違う人と取り組む物事に共有言語を作って、齟齬なくコミュニケーションを取ったりするときには欠かせません。

また、自分のキャリアを考える上でも
自分のビジョンやありたい姿を言語化するとか、理想の自己像を描くとか
複数の価値がコンフリクト(葛藤)する状況にあるとき、「ぶれない軸」で判断するときに必要になってくるスキルでもあります。
ロジカルに考えることだけでは、思いつかない発想や視点で考えることができるので、
物事の本質や構造をつかみ、わかりやすくすることができます。

このスキルの優れたスティーブジョブズiPhoneのイメージをエンジニアやデザイナーに伝えることができましたし、
その中にビジョナリーな会社を実現できている会社の社長はこの能力が相当に高いということができます。


ということは、この能力は物事の本質的に捉え、分かりやすく言語化する力というように言うことができると思うのですが、
これを使いこなせたら就活のときによく聞かれる軸やなりたい姿というのがもっと鮮明に、そしてより的確に採用担当者に伝えられるはずなんです。
現場社員と経営層ではより物事を抽象化することが求められるため、自分がマネジメントする立場があがれば上がる程コンセプチュアルスキルが求められます。
これがうまい上司が持てば現場にビジョンが浸透しやすいのですが、浸透していない企業ほど上司のその能力が低く、うまく上司の考えることが言語化されず下に伝わらないということがあります。共通言語が伝わっていないために共通認識の違いに繋がってしまっている例ですね。

f:id:rkym6921:20170421114121p:plain


でも、多くの就活生がそのことに気づいていないなと感じます。
もしくは、自分にはボキャブラリーがないからと、言語化することをあきらめてしまっている人が相当に多いように思います。

では、実際にコンセプチュアルに就活の軸やキャリアのビジョンをとらえるにはどんなコツがあるのでしょうか?
以下の5つの視点で考えてみましょう。

概念を深めるには5つの視点を使うのが効果的であると言われています。
①抽象的/具体的
上位概念とその例となるものを上下に行ったりきたりすると構造がより明確になってきます。
例えば、哺乳類→犬→チワワという風に、カテゴリーから具体的な対象に概念を下げていくのは具体化、その逆にチワワ→犬→哺乳類 というふうに概念を上位のカテゴリーに上げていくことを抽象化です。
物事の関係性を明確にするときに役に立ちます。

②直感的/論理的
今、フィーリングで感じていることは「なぜ」そう感じるのか、と深堀していく視点です。
「~~」だから、自分はそう感じるのかもしれない、と仮説で良いので言葉にしてみましょう。しっくりする理由が見つかり、自分が魅かれるものや嫌いなもの、大事にしたいものが見えてくるはずです。

③主観的/客観的
物事を客観的にみると、自分ではあのときこんな言動をしていたが、それを第3者として見てみると相手が分かったつもりになって伝わっていなかった、説明しきれていなかったポイントなどが明確になります。自分が悩んで詰まってしまったときにはこの視点を持つのがおすすめです。
採用官に説明して、質問されることが多いのは自分で伝えれてたつもりになっていて、他の立場の人にたった言葉で伝えれていないということもあります。
その状況は自分と異なっている立場の人にも理解できることなのか、客観的に自分の状況を振り返ってみることも、自分の概念をうまく伝えるコツになります。
自分で客観視するのはなかなか慣れるまでは難しいもの。他の人に相談してどう思うか客観的なアドバイスをもらうことも有効でしょう。

④大局的/局所的

大局的とはものごとを大枠でとらえている状態で、局所的とはその逆で物事の一部だけをとらえている状態のことです。
局所的に物事を見ているときは一部しか見えていないので、なぜそう思っているのかもう一回、視野を広げて立ち返ってみることも大事です。
煮詰まったときはその視点に立ち直って、自分の考えていることを大枠で捉えてみましょう。方向性を確認してからまた局所に注目していくというのを繰り返せば、精度がどんどん上がっていきます。

⑤長期的/短期的
最後に抜けがちなのがこの視点。
例えば自分の興味で事業を選んでしまって後悔するということはよくあります。
自分の中でどちらの視点を優先したいのか、多くの場合は短期的にみたことで考えてしまうが、長期的な視点は後悔ない選択をする上で欠かせません。

この5つの各視点を行き来することでよりものごとの構造をとらえることが可能になります。

自分がなぜあんなに頑張れていたのか、歓びを感じていたのはなぜだったのかなど、就活にいては自分のモチベーション(動機)の源泉をたどることで、自分がどんな時に力を発揮できるのか、どんな思考や行動を取る可能性があるのかを把握することができます。
自分のモチベーションの源泉を把握して、コントロールでき、常に力を発揮できるような人の方が社会人としては安定して活躍してくれますし、優秀と判断されますよね。
コンセプチュアルスキルは自分のモチベーションの源泉をたどるときや自分のビジョンを言語化するときに必要不可欠なスキルになります。

このコンセプチュアルスキルは学んだ知識を構造・体系化することで、「本質を見抜く力」です。このスキルを身につける過程で「言語化する能力」が必要となります。

コンセプチュアルスキルは言葉を知っているからと言って簡単に身につけることはできません。
例えば、ある企業のビジネスモデルを分析しようと思ったら、多少なりとも企業のお金の仕組みを知ってないとできません。つまり、「本質を見抜く力」を身につけるには、具体的なスキルが伴っている必要があります。学生の場合では就労経験がありませんから、実際に働いている社会人に比べて本質を捉えられていないのは至極当然のこと。

プログラミングでも、経営学でも、何でもいいので、まずはスキルを身につけて、特定の世界について深く知ることから始めます。そして、同じ興味や関心を持つ仲間を作り、一緒に議論することで人間力や社会性が身についていきます。最終的に、学んだことを一つひとつ構造的に把握し、抽象化できるようになるとコミュニケーションスキルが揃って、コミュニケーションスキルやテクニカルスキルと合わせて「社会人としてのベーススキル」になっていくのです。


就活でビジネス経験がない中でこのことに気づける人はごくわずかですが、
これが分かっているといないとでは社会人に言葉を伝える上で、齟齬なくより具体的に伝えることができます。
「人の支援がしたいんです!」といった抽象的な言葉より、
「途上国の子供たちに教育を届ける支援がしたいんです」といった方が、より具体性があり、どんな仕事があっていそうかイメージがわきやすい。
この具体性が社会人が就活生の志望動機を聞いたときにある納得感に繋がっていくような気がします。

 

P.S. 自分にはそんな発想力なんかないという人に

アインシュタインの言葉に、「イマジネーションを遊ばせてみる」という言葉があります。
(引用元:Win Wenger and Richard Poe(1996),THE EINSTEIN FACTOR,田中孝顕訳(2009),『アインシュタインファクター』,きこ書房.)


彼は、脳に刺激を与えて独創的な発想を生むためには、自分の中に浮かんでくるイマジネーションを抑え込まず、自由に遊ばせることが重要であると信じていたのです。
自分のふと思いついたアイデアは平凡だと思ってすぐ忘れてしまっていませんか?

天才と凡人の差は、発想力の差ではなく、自分の発想を大事にしているかどうかなのではないでしょうか。
凡人と呼ばれる人々には、常識にとらわれて、自由な発想にふたをする癖が付いてしまっているのかもしれません。


自分だからこその発想をもっと大切にして、自由に想像を膨らませると誰にも思いつけないようなものが思いつくかもしれませんよ。
今は分からなくても後になってなぜそう思っていたのか分かったり、他のアイデアと結びついて新しい発想が生ませることもあるもの。
自分の感性や発想をこの機会に深めていくと誰にも思いつかないようなものが生まれたり、自分のアイデアをよりうまく人に伝えることができるようになりますよ。

 

オカピの考えた、発想や概念化について就活中に感じたことでした。